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住宅の新築やリフォームをはじめ、入居日をずらさなくてはいけなくなったなど、引っ越しの際に荷物が新居に搬入できないことがあります。
こんな時、引っ越しの荷物を一時預かりや保管をしてもらえるサービスはありがたいものです。
今回は、引っ越し業者の荷物預かりサービスとトランクルーム専門会社を徹底検証しましたので、荷物預かりサービスの利用を検討している方は参考にしてみてください。
引越し百科の運営会社である株式会社SMAの代表兼ウェブディレクター。自身の引越し経験5回を元に記事の制作やキーワードコンセプトを決めるなど、サイト全体のプロディース業務を務めている。SEO業界のセミナー講師も務める。
2015年9月からWebメディアを中心に執筆を行っています。引越し経験10回の体験談を基に、ユーザー目線で役立つ情報を提供します。これまで、不動産、金融、旅、スポーツなど多岐にわたるジャンルで記事を執筆してきた経験があり、実践的で分かりやすい内容に自信があります。
引っ越し時の荷物預かりは引越し業者に依頼する
大手の引っ越し業者では、荷物の短期預かりがある場合、引っ越し業務のオプションサービスとして荷物の一時預かりサービスを実施しています。
引っ越し荷物の預かりサービスとは、引っ越しの際に、荷物を新居に搬入できない場合に、一時的に家財道具などの荷物を預かってもらえるサービスです。このサービスは、基本的に引っ越し業者かトランクルーム専門会社が請け負っています。
引っ越し業者に荷物を預けるメリットとデメリット
引っ越し業者に荷物を預けるメリットとデメリットについて紹介します。
引っ越し荷物の預かりサービスの最大のメリットは、新居に荷物を運びこめない事情がある場合の駆け込み寺的な存在ということでしょう。
特に賃貸物件から賃貸物件へ転居する場合、退室と入室のタイミングがずれてしまうこともあります。
デメリットは、保管期間中荷物の出し入れが自由にできないことです。しかし追加料金を支払えば出し入れ出来る場合があります。
また引っ越し業者の保管方法は、自社倉庫かコンテナの場合が多いため除湿設備などがなく、湿度の影響を受ける品物を預けることができないなど預ける荷物に制限があります。
荷物一時預かりの保管方法
荷物の保管の仕方は引っ越し業者それぞれですが、大きく以下の3つに別れます。
- 自社倉庫保管
- 提携している業者に依頼
- 荷物保管サービス
おすすめは、自社でトランクルームなどを保有している引っ越し業者です。
理由は、引っ越し作業のついでであれば、無料もしくはわずかな追加料金で利用できるのでトータルのコストを安く抑えることが出来るためです。
荷物一時預かりの保管期間
大手引っ越し業者による荷物の保管期間は、基本的に長期ではトランクルーム、短期ではコンテナとなっています。
引っ越し業者の場合、数日から一週間程度の荷物預かりであれば、引っ越し料金の中で納めることも可能な場合もあります。
引っ越し業者によって、期間限定だったりサービスの内容も料金も全く違いますので、事前に確認をとるようにしてください。
荷物一時預かりの費用相場
引っ越し荷物預かりサービスは、ほとんどがオプションサービスで実施しています。ホームページでの料金掲載がありませんので基本的に事前見積りが必須です。
ただし、引っ越しが伴う短期的な保管で自社保有コンテナでの保管条件で無料か比較的低価格でサービスを受けることができるケースもあります。
しかし、長期的保管の場合や、自社保管ではなく提携している業者に依頼するする場合では、空調管理などが整ったトランクルームに保管するため別途料金が加算されます。
荷物預かり費用を安く抑える方法
短期間の荷物預かりを引っ越し業者に依頼する場合は、自社で荷物を保管できる業者に無料でできないか交渉しましょう。
引越し業者の荷物一時預かりサービスの探し方
荷物を一時預かってくれる引越し業者の探し方は、引越し一括見積もりサイトで「荷物預かりを希望」と入力し、荷物預かりサービスを行っている引っ越し業者のみからのみ見積もりを取ることです。
先ほどもお伝えしたとおり、料金や保管期間、保管方法は引っ越し業者によって異なりますので、事前に見積もりを行い自身に合った条件や業者を見つけることが大切です。
ネットや電話での簡易見積もり後は、実際の荷物の量を確認してもらう意味でも必ず訪問見積もりを依頼しましょう。
引越し業者側のコンテナのサイズなどによっては一部預かれない荷物もあります。
次に、引っ越し業者別に荷物預かりサービスの内容を見てみましょう。
アート引越センター
料金 | 80,000円~ |
エリア | 全国 |
設置サービス | 無料 |
梱包資材 | 無料 |
養生 | 無料 |
アート引越センターの一時荷物預かりは、荷物のタイプ別に保管をしてくれます。
荷物が少なかったり、預ける日数が短い場合には、追加料金が加算されないこともありますが、基本的には保管期間に応じた保管料がかかるのと、預かり期間が短くなっています。
地域や時期などによっては対応できない場合もあるので、問い合わせてみましょう。
サカイ引越センター
料金 | 80,000円~ |
エリア | 全国 |
設置サービス | 無料 |
梱包資材 | 無料 |
養生 | 無料 |
サカイ引越センターの荷物の一時預かりサービスは、自宅の建て替えやリフォームに伴う引っ越しの場合のみ荷物の一時預かりサービスを行っています。
旧居から仮住まい、仮住まいから新居への往復引越しに対応してもらえます。海外転勤や転居先が決まっていない時の荷物預かりは行っていません。
ヤマトホームコンビニエンス
料金 | 33,000円 |
エリア | 全国 |
設置サービス | 無料 |
梱包資材 | 有料 |
養生 | 無料 |
ヤマトホームコンビニエンスでは、リフォーム時の置き場のない家財や建て替え時の仮住まいへの引っ越しや入り切らない家財を保管してもらえます。
保管期間は5カ月以内の期限付きですが、追加料金で保管中の荷物を出し入れすることも可能です。他にも海外引っ越しに伴う荷物預かりサービスも行っています。
日通
料金 | 35,000円 |
エリア | 全国 |
設置サービス | 無料 |
梱包資材 | 無料 |
養生 | 無料 |
日通では自宅の建て替えやリフォーム時に荷物預かりはもちろん、事情があり入居が遅れるばあいや、転勤先の住居が決まるまでなど荷物を一時保管してもらえます。
預かり期間は1ヶ月未満と長期(数ヶ月)に分けることができ、期間よって保管方法がことなります。
例えば短期間の場合、以下のような鉄道コンテナ輸送を行うことで、保管料を安く抑えることができ、数ヶ月といった長期間の場合は国土交通省認定のトランクルームの中でしっかりと梱包して保管してもらえます。
※例えば、トラック輸送なら翌日に着く距離の引っ越しにおいて、10日後にお荷物を受け取りたい場合、鉄道コンテナ輸送を利用することにより、保管料の負担を少なくしてお届けできる方法等があります。
日通
カルガモ引越しセンター
料金 | 15,800円~ |
エリア | 関東 |
設置サービス | 無料 |
梱包資材 | 無料 |
養生 | 無料 |
引っ越しに伴う家財を1ヶ月以内という期限付きで無料で預かってもらえます。保管するカルガモトランクルームは用途に応じてサイズが別れているので、バイクや自動車の大型の荷物の預かりも相談できます。
保管期間や保管方法も確認する
先ほどもお伝えしたとおり、料金や保管期間、保管方法は引っ越し業者によって異なりますので、事前に見積もりを行い自身に合った条件や業者を見つけることが大切です。
引越し業者の荷物一時預かりサービスはこんな人におすすめ
荷物一時預かりは、以下のような場合に利用できます。
- 新居にすぐに搬入できない場合
- リフォームしたい場合
- 海外出張の場合
以下詳しく説明します。
新居にすぐに搬入できない場合
引っ越しの際、新たな居住地に荷物を搬入できないケースはいくつかあります。
賃貸物件から賃貸物件への転居の場合、退室と入室のタイミングがうまく合わない場合など、荷物の搬入がスムーズに行かない場合に利用したいサービスです。
リフォームしたい場合
また、自宅をリフォームする際、できるだけ荷物を少なくして借り家に転居したいと思う人もいるでしょう。この場合荷物を預ける場所が必要となります。
一時的に家財道具など、荷物を預けたいと思う人におすすめのサービスです。
海外出張の場合
帰国の予定がある海外引っ越しであれば、人に譲れない思い出の品やまだ使用できる家電などの保管に利用するとよいでしょう。
荷物一時預かりサービスが利用できないケース
以下のようなケースでは引越し業者の荷物預かりサービスは利用できません。
- 新しい転居先(住所)が決まっていない
- 空調管理が必要といったデリケートな荷物
引越し業者によりますが、基本的には短期間のみの預かりとなりますので、転居先がいつ決まるかわからないといった場合の引越し時の荷物は預かってもらえません。
ただし、入社後や転勤などといった転居が確実な場合は対応してもらえるので、相談してみましょう。
ひとまず、引っ越しが伴う場合は引越し業者に対応してもらえる可能性があるので、先ほどもお伝えした無料で利用できる引越し一括見積もりサイトを活用し交渉してみましょう。
もし引っ越し業者に断られた場合も次項で紹介する荷物預かり専門会社に預けることができるので心配いりません。
引っ越し業者に預けられない荷物は専門業者に依頼する
引っ越し業者は、美術品や毛皮の衣類など、室温や湿度の影響を受けるものは受け付けない場合もあるようです。
デリケートな品物は、一定の室温や湿度を保つ屋内トランクルームを保有しているトランクルーム専門会社に委託することをおすすめします。
ここでは、トランクルーム専門会社を検証します。
荷物預かり専門業者に預けるメリット・デメリット
一定気温一定湿度が保たれる屋内型トランクルームは、長期間荷物を保管するためには最適な保管方法でしょう。
また、トランクルームの最大のメリットは、いつでも預けた荷物を出し入れすることが可能なことです。
引っ越し業者に荷物を預けた場合は、一度預けた品物を出し入れすることは基本的に不可となっていますので、使い勝手の良さではトランクルームは好都合でしょう。
荷物預かり専門業者の保管方法
荷物預かり専門業者の保管方法は以下のとおりです。
- 屋内型・屋外型トランクルーム
- 屋外コンテナ
トランクルームの特徴は、デリケート品物の温度調整や女性に嬉しいセキュリティ対策がしっかりしていることです。
自宅のクローゼットに洋服が入りきらない、趣味でコレクションしている物の保管場所としてマンション居住者など利用者が急増しています。
屋外コンテナでは、温度調整やセキュリティなどは屋内型より異なりますが、大型で大量の荷物を低価格で預けられるのが特徴です。こちらも荷物が多くなりがちな子供がいる家庭や2世帯家族の荷物保管場所として需要が高くなっています。
しかし、保管環境によってはカビなどで大事な荷物を汚損してしまうこともあるので値段が安いからと言って安易に契約しないようにしましょう。
共通する特徴としては24時間いつでも荷物の出し入れができることですが、荷物を出し入れできるのがスタッフか本人かは会社によって異なります。
荷物預かり専門業者の保管期間
トランクルーム専門会社では、基本的に月々払いですが、契約期間を設けており、解約申請がない限り自動更新となります。
デメリットとしては、料金も高価なことです。理由は空調や除湿設備が整ったトランクルームや、防犯設備などセキュリティも万全のトランクルームは屋内型が多くなるため、 料金も高価になる傾向にあります。また解約手数料や、鍵の交換費用などを請求される場合もあります。
また立地による違いもあるようで、首都圏や都市部、駅の近くでは屋内型のトランクルームの割合が増えます。またバイク収納可能なコンテナ、施設敷地内の駐車スペースが充実しているトランクルームは、屋外型がメインとなるようです。
トランクルーム専門業者の費用相場
東京エリアのトランクルームの料金の相場を調べてみました。
タイプ別 | 縦×横×高さ | 料金 |
---|---|---|
ミニルーム | 98×90×220 | 9,600円~ |
1坪タイプ | 180×180×250 | 19,800円~ |
2坪タイプ | 180×360×250 | 37,800円~ |
約1畳 | 6,000円〜23,000円 |
---|---|
約2畳 | 12,000円〜36,000円 |
サイズ | 縦×横×高さ | 料金 |
---|---|---|
SSサイズ | 130×110×130cm | 約5,500円 |
2Lサイズ | 193×193×196cm | 約13,000円 |
倉庫業法に基づくトランクルームなのか、賃貸借契約のレンタル収納スペースなのかによっても違ってきます。
荷物一時預かりサービスでゆとりある引越し
数日間や数週間、人間だけなら何とでもなりますが、引っ越し荷物も一緒となると身動きがとれません。
そんな時、引っ越し業者やトランクルーム専門会社で荷物を預かってもらえるならば、とてもありがたいことでしょう。
しかし、引っ越し業者とトランクルーム専門会社では、料金や保管の方法が異なります。
引っ越しが絡む荷物保管は引っ越し業者のほうがお得になりますが、空調管理が必要なデリケートな荷物は預けられませんし期限付きのことが多いです。
トランクルームは長期で預かってほしい場合や、温湿度調整やセキュリティ万全といったところが安心ですし、何よりいつでも自由に出し入れ出来るのが嬉しいですよね。
それぞれのメリットとデメリットや、預ける品物、期間など状況に応じて引っ越し業者に委託するか、トランクルーム専門会社に委託するかを検討するといいでしょう。