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子どもの学区内に新居を建てたりするような近距離の引っ越しは、自分たちでレンタカーを借りて仲間に助けてもらいながらするほうが安いかなと思いがちですよね。
ですが、実は短距離の引っ越しだからこそ、引っ越し業者に依頼するほうが安くて楽な引っ越しができたりします。そんな近距離の引っ越しの見積もりを、少しでも安くするためのポイントとコツについて紹介します。
引越し百科の運営会社である株式会社SMAの代表兼ウェブディレクター。自身の引越し経験5回を元に記事の制作やキーワードコンセプトを決めるなど、サイト全体のプロディース業務を務めている。SEO業界のセミナー講師も務める。
2015年9月からWebメディアを中心に執筆を行っています。引越し経験10回の体験談を基に、ユーザー目線で役立つ情報を提供します。これまで、不動産、金融、旅、スポーツなど多岐にわたるジャンルで記事を執筆してきた経験があり、実践的で分かりやすい内容に自信があります。
近距離引っ越しの相場
まずは近距離引っ越しの相場がいくらぐらいするのか見てみましょう。引っ越し先は同一市内として、単身、2〜5人家族それぞれのオフシーズンと繁忙期の相場は下記のようになります。
※以下相場を計算したデータに関して詳しくはこちら
オフシーズン(5〜1月)
15km未満 | 50km未満 | |
---|---|---|
単身(荷物少) | 27,829円 | 30,804円 |
単身(荷物大) | 33,386円 | 37,517円 |
2人家族 | 62,800円 | 65,959円 |
3人家族 | 69,920円 | 91,425円 |
4人家族 | 76,838円 | 106,645円 |
5人家族以上 | 95,837円 | 151,751円 |
繁忙期(2〜4月)
15km未満 | 50km未満 | |
---|---|---|
単身(荷物少) | 37,151円 | 42,673円 |
単身(荷物大) | 46,247円 | 49,609円 |
2人家族 | 81,648円 | 93,515円 |
3人家族 | 90,154円 | 109,899円 |
4人家族 | 103,629円 | 126,818円 |
5人家族以上 | 127,636円 | 168,921円 |
近距離引っ越し!業者vs自分どちらが安い?
時期、距離、人数別の引っ越し料金相場を紹介しましたが、同一区内、同一市内への引っ越しは距離も近いし自身でやったほうが安いのでは?と思われがちです。
では実際の所どうなのでしょうか?自力で引っ越しをする場合にかかる費用を大まかに見てみましょう。
自分で引越し | 料金 |
---|---|
レンタカー | 12時間で6,500円〜 |
ガソリン代 | 走行距離分 |
資材 | 10枚2,500円程度 |
助っ人へのお礼 | 人数×3,000円 |
自力で引っ越した場合にかかる費用をざっくり見ただけでも少なくとも1万円以上はかかります。
もちろん上記が必要ないのではればその分費用を抑えられますが、荷造りから運搬、荷解きといった作業は思っているほど疲労感がたまります。
しかも引っ越し当日は引っ越し作業に加え、旧居の退去時の清掃や部屋の引き渡し、新居のガスや電気開通といった作業もあるため時間的にも簡単にはいきません。
また、引っ越し業者に頼めば建物の養生も行ってくれるので、誤って建物を傷つけてしまうような心配もありませんし、荷物を破損してしまっても保証してもらえます。
自力での引っ越し時のリスクを十分理解した上で、引っ越し業者に依頼するかどうか決めるようにしましょう。
無料見積もりして判断する
費用も1万円以上かかった挙げ句に、体力も奪われてしまうような自力の引っ越しはあまりおすすめできません。せめて、無料の引っ越し見積もりを行い見積り金額を見た上でどちらかにするか判断するほうが賢明です。
単身近距離引っ越し相場と安くするポイント
近距離の単身引っ越し相場と見積もりを少しでも安くする方法について紹介します。
単身引っ越しの相場
通常期の単身引っ越しで荷物が少なく、15km未満の近距離引っ越しの場合だと最安で1万円ちょっとで収まる場合もあれば、繁忙期だと10万円以上かかる場合もあります。
単身引っ越しの費用の平均は、以下くらいが相場です。
距離 | 通常期 | 繁忙期 |
---|---|---|
50Km未満 | 27,900円 | 39,000円 |
単身近距離引っ越しを安くする4つのポイント
単身の近距離引っ越しの場合は以下のポイントを抑えると費用を安く抑える事ができます。
- 自分で運べるものは自分で運ぶ
- 大型家具・家電のみ引っ越し業者に依頼する
- 赤帽(軽トラック引っ越し)を利用する
- 宅配便を利用する
同一市内の引っ越しのような場合、自分たちで運べる荷物は自分たちで運んでおくといいでしょう。マイカーに乗る範囲の小さな荷物や衣類だけでもかまいません。マイカーがなくても、ワンボックスバンであれば3時間5,000円程度で借りることができます。
新居に入居可能な日から引っ越し当日までに数日の余裕がある場合は、その数日を利用して小さな荷物を運んでおいて、大きな荷物だけ引っ越し業者に任せると引っ越し料金が大幅に安くなります。
理想は自分たちで搬出・搬入しにくい家電や家具だけを引っ越し業者に依頼することです。大型家具・家電のみのプランがある引っ越し業者は以下のとおりです。
大きな家電や家具の引っ越しは安全なプロに任せて、簡単荷物は自分たちで運ぶというようにメリハリを付けることで、短距離の見積もりは確実に安くなります。
赤帽は、個人事業主が集まって作られた協同組合組織です。
荷造り・荷解きは基本的に自身で行い、作業員は一人のため自身でも一緒に運搬も手伝って引っ越しを行うことを条件に費用を格安に抑える事ができる引っ越し業者です。
赤帽のトラックは通常の軽トラックやバンとは異なり、引越業務に耐えられるように専用塗装や専用エンジンを装備したトラックになります。
荷台の大きさは、長さ:1.9M、幅:1.3M、高さ1.2Mとなっており、左右、リヤの3方向のドアの開閉ができるので荷物の積み下ろしも楽にできるようになっています。
単身パックでは荷物が入らない方や、単身引っ越しで荷物がちょっと多めという方には赤帽がおすすめです。
「実家から上京するので、大型の家具家電などの荷物もなくダンボール数箱だけ」という引っ越しの場合は、無理に業者に依頼する必要はありません。
ゆうパックやヤマトなどの宅配便で送るのも安く引っ越しをする一つの方法です。
家族の近距離引っ越し相場と安くするポイント
家族の近距離引っ越しの相場
通常期家族の引っ越しの目安としては、安いときには3万円代で収まったりする場合もあれば何十万かかったという場合もあります。
家族4人の引っ越しの費用の平均は、以下くらいが相場です。
距離 | 通常期 | 繁忙期 |
---|---|---|
50Km未満 | 77,400円 | 105,500円 |
しかし、家族の引っ越しには、エアコン工事やピアノ運搬などのオプション料金がかかってしまうものです。
また、家族の引っ越しの場合、自身で荷造りを行うなど無理に費用を安く抑えようとすると、引っ越し当日にかえって慌ただしくなってしまいます。
荷物量なども考えながらプランを選び、しっかり相見積もりを行うことが大切です。
家族の近距離引っ越しを安くするポイント
家族の近距離引っ越しの場合は以下のポイントを抑えると費用を安く抑える事ができます。
- 自身で荷造り荷解きをする
- 午後便やフリー便などを利用する(引っ越し業者の都合)
- 荷物を減らす
- 地元の引っ越し業者を利用する
ほとんどのファミリープランでは、依頼する作業内容によって3つのコースから選ぶことが可能です。
それは、荷造り・荷解きを自身で行うコース、荷解きのみ自身で行うコース、荷造りから荷解きまですべて作業スタッフに任せるコースの3つです。
コースによって料金が変わるので、とにかく費用を安く抑えたいという方は荷造り・荷解きを自身で行うコースを選ぶなどして、費用を安く抑えることもできます。
しかし、小さいお子さんがいたり、共働きで荷造りの時間がないなどの場合は無理をせず、引っ越し業者にすべて任せるプランを選びましょう。
引っ越し料金を安くするためのもう一つのポイントは「引っ越し業者の都合に合わせる」ことです。
例えば、引っ越し業者がすでに午前中の引っ越しと夕方以降の引っ越しの予約が入っていたけれども、午後から夕方まで時間が空いてしまった場合、引っ越し業者にしてみればこの時間帯に引っ越しを入れたくなりますよね。
そんな業者の都合で時間を決めていいですよ、という条件で引っ越しできるプランがフリー便と呼ばれる引っ越しです。
フリー便を利用して16時からの引っ越しになったとしても、小物の荷造りが終わっているような場合、2時間もあれば荷物の運搬は終わらすことができます。
訪問見積もりの際に値段交渉!
近距離の引っ越しの見積もりを安くするためには「フリー便で大丈夫です」と伝えるようにしてください。
引っ越し費用を安く抑える最大のポイントでもあるのが荷物を減らすことです。
荷物が多いとトラックのサイズが大型になり、作業員の数も増えるため、必然的に引っ越し料金も上がってしまいます。
遊んでない子供のおもちゃ類や、古い家具や家電は思い切って友人知人に譲るか、不用品回収で処分することで荷物量はだいぶ変わってきます。
最後は、サカイやアートなどの大手引っ越し業者ではなく、東京23区内だけの引っ越しを請け負う「まつり引っ越しサービス」などの地元密着型の引っ越し業者にも相見積もりを出してもらうことです。
大手引っ越し業者のうりは全国区に対応していることへの安心感でもあるので、長距離引っ越しでは頼りになりますが、近距離引っ越しの場合はそこまで大手にこだわる必要はありません。
規模が小さい業者の場合その分融通がきいたり、費用に関しても大手より安くしてくれる可能性が高いです。地元の引っ越し業者にどういった業者があるのかも調べておいて損はありません。
近距離引っ越しのおすすめ業者7選
ここからは、荷物量に応じた近距離引っ越しにおすすめの引っ越し業者とプランを紹介しますので、複数社より相見積もりを考えている方は参考にしてみてください。
※スマホで横スクール出来ます。
全国対応の赤帽
料金 | 店舗による |
エリア | 全国 |
設置サービス | 店舗による |
梱包資材 | 店舗による |
養生 | 店舗による |
先ほども紹介した赤帽です。北海道から沖縄まで組合部署があるのでどの地域でも利用でき、地元密着型の引っ越し業者として格安で引っ越しが可能です。特に、荷物量が多い近距離の単身引っ越し者や、荷物が少ない家族の近距離引っ越しの方におすすすめです。20km以内・作業時間2時間以内・作業員一人で13,500円〜(※土日祝日2割増し)
口コミで人気のサカイ引越センター
料金 | 80,000円~ |
エリア | 全国 |
設置サービス | 無料 |
梱包資材 | 無料 |
養生 | 無料 |
近距離で引っ越しまでに時間に余裕があり、荷物が少ない人におすすめのプランがサカイ引越センターの「せつやくコース」です。
大型の家具や家電の荷造り・荷解きのみをサカイのスタッフが行い、その他の小物荷物の荷造り荷解きを自身で行うプランです。家具や家電の設置まで行ってくれるので、家族の方で荷物が少ない方でもおすすめです。引っ越し運賃は要見積もりになります。
歴史ある引越し業者のアリさんマークの引越社
料金 | 80,000円 |
エリア | 全国(東北除く) |
設置サービス | 無料 |
梱包資材 | 無料 |
養生 | 無料 |
アリさんマークの引越社の「ミニ引っ越しプラン」は、単身者の荷物量に応じてさらにコースが選べるので引っ越し費用をとことん節約できます。
単身者はもちろん、結婚を機に近くの広い部屋へ引っ越したいという方におすすめです。大型の家具・家電の梱包から設置、建物の養生はすべてのプランに含まれているので安心です。荷物量に応じて以下の3コースから選択できます。
ダンボール10個以下の超お手軽プランです
ダンボール15個以下、テレビ(小)、簡易棚(小)など畳1畳以内におさまる荷物量が目安のプランです。
ダンボール20個以下、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、自転車(その他)など、畳3畳分までの荷物量が目安のプランです。
国内大手のアーク引越センター
料金 | 69,000円 |
エリア | 全国 |
設置サービス | 無料 |
梱包資材 | 無料 |
養生 | 無料 |
アーク引越センターの「短距離プラン」は、大型家具・家電の梱包から運搬、配置までをスタッフに任せて、小さな荷物の荷造り・荷解きを自身で行うプランです。
通常の引っ越しと同様、ダンボールが最大50枚、レンタルボックスが最大5個まで無料レンタルなど資材が充実しているので荷物が多い方でも安心です。
旧居、新居の建物保護もしっかり行ってくれるので、短距離でもちゃんとしたプロにお願いしたいという方におすすめです。
また、アーク引越センターには「大物限定プラン」という大型の家具・家電のみを運んでくれるプランもあるので必要に応じて選べます。
きめ細かなサービスのハトのマークの引越センター
料金 | ? |
エリア | 全国 |
設置サービス | 無料 |
梱包資材 | 無料 |
養生 | 無料 |
低価格が人気の「節約プラン」は、荷物量が多い方で自身でも一緒に搬出や搬入を手伝うことで費用を安く抑えてくれるプランです。
大型の家具家電はもちろんハトのマークのスタッフに行ってもらいますが、小物荷物の梱包材の準備から荷造り・荷解きはすべて自身で行います。自力で引っ越したいけど不安といった方や、少しだけ手伝ってほしいという方にはおすすめです。
大手運送会社のヤマトホームコンビニエンス
料金 | 33,000円 |
エリア | 全国 |
設置サービス | 無料 |
梱包資材 | 有料 |
養生 | 無料 |
ただし、15立方センチメートル以内の荷物量で50km以内の引っ越しに限られます。
近距離引っ越しは工夫すれば安くなる
近距離の引っ越しは通常でも引越料金がそれほど高くはありませんが、荷物の一部を自分たちで運んだり、宅配便を利用したり、大型家具や家電のみを単品で引っ越し業者にお願いするなど工夫をすると安い価格での引っ越しが可能です。
ですが単身者で仕事が忙しく休みが取れなかったり、共働きで小さいお子さんがいて自身での荷造り作業は難しそうという方は、無理をせず作業を引っ越し業者にお願いしましょう。
その場合は、大手引っ越し業者や地元引っ越し業者のフリー便を利用すれば、引っ越しの業者の見積もりは大幅に安くすることが可能です。
まずは、引越し一括見積もりサイトを利用して、自分にあったプランと価格提示してくれるような安心して任せられる業者を選ぶと良いでしょう。