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家具家電付きの賃貸物件での単身引越しや、初めての一人暮らしで必要なものは新居で揃えるという場合には、家電や家具なしでダンボールだけの引越しになります。そういうときに、普通の引越し業者を利用すると料金が割高になってしまいます。
家具なしで荷物が少ないのであれば、引越し方法を少し工夫するだけで驚くほど格安で引越しできる可能性があります。ただ、引越し経験が浅い人はどうすれば格安になるのかわかりませんよね。そこで、ここでは家電や家具なしでの引越しを格安にする方法をご紹介していきます。
引越し百科の運営会社である株式会社SMAの代表兼ウェブディレクター。自身の引越し経験5回を元に記事の制作やキーワードコンセプトを決めるなど、サイト全体のプロディース業務を務めている。SEO業界のセミナー講師も務める。
2015年9月からWebメディアを中心に執筆を行っています。引越し経験10回の体験談を基に、ユーザー目線で役立つ情報を提供します。これまで、不動産、金融、旅、スポーツなど多岐にわたるジャンルで記事を執筆してきた経験があり、実践的で分かりやすい内容に自信があります。
予算2万円!家具なし単身引越しをする4つのコツ
単身引越しの相場は通常期で約3.5万円、繁忙期は約5万円程度になります。移動距離や荷物の量にもよりますが、予算として4万〜6万円くらい考えておく必要があるのですが、家具なしとなると話が少し変わってきます。
荷物がダンボールしかないなら、大きなトラックを確保する必要もなく、作業スタッフも1人で済みますので予算は2万円程度で引越しできます。ただ、どの引越し業者でもそのような低価格で対応してくれるわけではなく、下記のいずれかの引越し方法を利用することになります。
- 専用ボックスを使った単身パック
- 赤帽などの軽トラックでの引越し
- レンタカーを借りての引越し
- 宅配便で引越し
格安の引越しでまず思い浮かぶのはレンタカーです。軽トラックを借りて運べば、レンタカー代とガソリン代だけで引越しできます。ただ、荷物の量によってはレンタカーよりも安く効率的に運ぶ方法もありますし、単身でも長距離の引越しになるとレンタカーは不向きです。
このように必ずしもレンタカーがお得というわけではなく、上記4つの引越し方法の中から、自分に最適な方法を選ばなくてはいけません。そのためには、それぞれの特長を把握しておく必要があります。どのような特長があるのか詳しく観ていきましょう。
専用ボックスを使った単身パック
専用ボックスを使った単身パックは、業者の持つ独自の物流ネットワークを活用した引越方法でコンテナボックスに積めるだけの荷物を運んでくれます。物流業者が得意としている引越方法ででもあり、人気が高いのは下記の3社になります。
荷物量目安 | |
---|---|
日本通運 | 冷蔵庫・薄型テレビ・電子レンジ・掃除機・衣装ケース・カラーボックス・布団・洗濯機・座いす・テーブル・テレビ台・ダンボールSサイズ2個、Mサイズ4個 |
クロネコヤマト | ダンボール×15個・テレビ台・ローテーブル・布団・カラーボックス・衣装ケース×3個・テレビ |
サカイ引越センター | BOXサイズ:高さ(144cm)幅(105cm)奥行き(75cm) |
プロスタッフ | 冷蔵庫・洗濯機・ローボード・布団・こたつ・テレビ・電子レンジ・ダンボール10個・衣装ケース3個 |
三八五引越センター | 冷蔵庫1台・テレビ・1台・電子レンジ・衣装ケース4個・掃除機・ダンボール15個 |
エイブル引越し | 冷蔵庫・洗濯機・掃除機・テレビ・ミニソファー・ミニチェスト・布団・ダンボール5個(5個) |
福山通運 | 高さ(1.9m)幅(1.1cm)奥行き(1.1m) |
それぞれボックスのサイズや料金に違いはありますが、いずれも予算は2万円前後とリーズナブルに利用できます。全国どこでも集荷配送ができるのが強みで、長距離の引越しでもそれほど料金が高額になりません。
反対に近距離の単身引越しの場合には割高感があり、さらには当日中に配達してくれないケースもあり、柔軟な対応をしてもらえないといった特長もあります。
専用ボックス | 料金 |
---|---|
近距離 | 15,000円〜 |
長距離 | 20,000円〜 |
赤帽などの軽トラックでの引越し
近距離の単身引越しで、強みを発揮するのが赤帽や地域密着型の軽トラックを使った引越し業者です。多くが個人事業主や小規模物流業者で、大手引越し業者にはない柔軟な対応に定評があります。例えば「明日引越ししたい」というような要望にも、割増料金なしで対応してもらえることもあります。
料金相場は近距離であれば1万円台と格安ですが、1日に何件もの引越しを行うことで格安を実現しているため、回数をこなせなくなる長距離は割高になります。割高でも運んでもらえればいいほうで、そもそも引き受けてもらえないケースもあります。
軽トラック1台借りるため、ダンボールが10箱程度ですと荷台がスカスカになって、空気を運んでいるような状態になります。荷物が少ないからといって安くなるわけではないので、極端に荷物が少ない単身引越しではオーバースペックになります。
軽トラック | 料金 |
---|---|
同一県内 | 13,500円〜 |
県外 | 20,000円〜 |
距離250km | 36,000円〜 |
レンタカーを借りての引越し
家具なし単身引越しで、最も費用を抑えられる方法がレンタカーを借りての引越しです。格安レンタカーなら12時間で5,000円台から借りることができ、軽トラックならリッター15kmくらい走りますので、ガソリン代もそれほどかかりません。
しかも、自分の都合で引越しスケジュールを決めることができます。ただし交通事故のリスクがありますし、東京から大阪への引越しのような長距離の場合には、レンタカーの返却に戻るのが大変です。さらに繁忙期はレンタカーの予約も埋まりやすく、車両の確保も大変です。
友人に手伝ってもらう場合には、食事代や交通費を払うことになるので、それも含めると必ずしも割安にならないという点も頭に入れておく必要があります。
レンタカー | 料金 |
---|---|
レンタカー代 | 5,000〜10,000円 |
ガソリン代 | 1,000〜2,000円 |
宅配便で引越し
家具なしの単身引越しの裏技として使われることが多いのが、宅配便を使った引越しです。ダンボールが10個以下なら他の方法よりも料金が安く、しかも自宅まで集荷に来てくれるので引越し業者と同じような感覚で利用できます。
宅配便は料金が決まっているので、引越し業者のように繁忙期で料金が上がることもないというのも宅配便の魅力です。
ただし荷物が多い場合には割高になります。しかもダンボールに収まらないサイズのものは運べません。
配達日が翌日以降になり、さらに配達時間も幅があるといったデメリットもありますが、荷物が少ないのであれば選択肢にいれておきたい引越方法のひとつです。
宅急便 | 料金 |
---|---|
120サイズ | 1,600〜3,200円/個 |
引越し別の料金比較
4つの引越方法の特長を把握できたところで、具体的にそれぞれどれくらいの引越し料金がかかるのかをダンボールの個数ごとに比較してみましょう。※ダンボールサイズは120
ダンボール5個
20km | 50km | |
---|---|---|
専用ボックス | 15,000円 | 15,000円 |
赤帽 | 13,500円 | 20,000円 |
レンタカー | ※6,000円 | ※6,500円 |
宅配便 | 8,000円 | 8,000円 |
ダンボール10箱
20km | 50km | |
---|---|---|
専用ボックス | 15,000円 | 15,000円 |
赤帽 | 13,500円 | 20,000円 |
レンタカー | ※6,000円 | ※6,500円 |
宅配便 | 16,000円 | 16,000円 |
ダンボール15箱
20km | 50km | |
---|---|---|
専用ボックス | 15,000円 | 15,000円 |
赤帽 | 13,500円 | 20,000円 |
レンタカー | ※6,000円 | ※6,500円 |
宅配便 | 24,000円 | 24,000円 |
自分の条件での引越し費用を比較して決める
引越料金だけを考えるとレンタカーが最も安くなるという結果になりましたが、すでにお伝えしましたように、レンタカーは長距離の単身引越しには不向きですし、交通事故のリスクもあります。運転が苦手という人もいるかと思いますので、必ずしも最善の方法というわけではありません。
最適な引越し方法は、荷物の量や移動距離などの条件によって違いますので、自分の引越し内容に合わせて選ぶようにしましょう。参考までに条件別に適した引越し方法をまとめておきます。
- ダンボール10個以下:宅配便・レンタカー
- 遠方への引越し:専用ボックス
- 同一県内の引越し:赤帽・レンタカー
これらはあくまでも目安であり、実際には個別の条件でそれぞれの費用を算出したうえで比較検討しなくては、どの方法が最適なのかはわかりません。そこで自分の引越し条件(移動距離やダンボールの数)が確定したら、次の手順でそれぞれの料金を算出しましょう。
この手順で概算料金が分かったら、最も安くなる方法を選んでください。引越し業者から見積もりを取るときにはちょっとしたコツがありますので、その方法について詳しく観ていきましょう。
格安業者を見つけたいなら引越し一括見積もりサイト
家具なしの引越しは引越し業者ごとに料金がバラツキやすく、さらに1社だけに見積依頼をすると割高な金額を提示されることがあります。それを避けるには複数の引越し業者に見積依頼をして、相見積もりの状態にして業者同士に価格競争してもらうしかありません。
とはいえ概算料金を知りたいだけなのに、1社ずつ見積依頼をするのは面倒ですよね。そこでおすすめなのが引越し一括見積もりサイトを利用した見積依頼です。このサービスは1回の申込みで、複数の引越し業者に見積依頼できます。
格安で引越しをしてくれる地域密着型の業者もリストアップしてもらえるので、自分で格安業者を探す必要もありません。
こんなに魅力的なサービスがなんと無料で利用できますので、1円でも安く引越したいなら使わないのはもったいない。
思ったほど安くならなかった場合には、すべて断っても構いません。「安かったら利用しようかと思いましたが、あまり安くないのでレンタカーを借ります」と断れば、しつこく電話をかけてくることもありませんので、安心して利用してください。
まとめ
家具なしの単身引越しで、荷物が衣類くらいしかないというのであれば、普通の引越しプランを利用するのは割高です。下記のいずれかの方法で引越ししましょう。
- 専用ボックスを使った単身パック
- 赤帽などの軽トラックでの引越し
- レンタカーを借りての引越し
- 宅配便で引越し
最も安くなるのはレンタカーですが、車に慣れていないと運転が不安ですし、返却があるので長距離の引越しには適していません。そういう場合には、専用ボックスを使った単身パックや赤帽を利用しましょう。ダンボールの数が10個以下なら宅配便という選択肢もあります。
単身パックも軽トラックでの引越しも、正確な金額は業者に出してもらわないとわかりませんので、比較検討をするためにも引越し一括見積もりサイトを使って、荷物の少ない引越しを得意としている2〜4社に見積り依頼しましょう。
何も考えずに引越し業者に依頼すると4万円前後になる単身引越しも、この方法を使えば2万円以下で対応してもらえることもありますので、安易に引越し業者に依頼せずに、ほんの少しだけ手をかけて格安での引越しを目指しましょう。