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引越しでよくあるトラブルのひとつが、新居に運んだ家電が壊れて動かないというものです。その中でも壊れやすいのが電子レンジで、強い衝撃が当たると簡単に壊れてしまうため、しっかりと梱包する必要があります。
そこでここでは、電子レンジの梱包方法と電子レンジを安全確実に運ぶためのポイントをわかりやすく解説していきます。その他に電子レンジを処分する方法も合わせてご紹介しますので、これから引越しをするという人はぜひ参考にしてください。
引越し百科の運営会社である株式会社SMAの代表兼ウェブディレクター。自身の引越し経験5回を元に記事の制作やキーワードコンセプトを決めるなど、サイト全体のプロディース業務を務めている。SEO業界のセミナー講師も務める。
2015年9月からWebメディアを中心に執筆を行っています。引越し経験10回の体験談を基に、ユーザー目線で役立つ情報を提供します。これまで、不動産、金融、旅、スポーツなど多岐にわたるジャンルで記事を執筆してきた経験があり、実践的で分かりやすい内容に自信があります。
電子レンジは引っ越し業者に梱包してもらおう
電子レンジの梱包方法で迷っている人もいるかもしれませんが、引越業者を利用する場合には電子レンジの梱包を自分でする必要はありません。作業に慣れたスタッフが手早く確実に梱包してくれますので、すべてお任せしましょう。
電子レンジを購入したときの梱包箱や発泡スチロールなどを保管しているなら、そちらに梱包しておいてもOKです。ただし、そのままだと他のダンボールと一緒にされてしまいますので、電子レンジが入っているとわかるように「電子レンジ在中」と書いたテープを貼っておきましょう。
ちなみに、すべての引越業者が電子レンジの梱包をしてくれるわけではなく、軽貨物車を使った格安引越業者の場合には自分で梱包しなくてはいけないケースもあります。業者ごとに判断が異なりますので、見積依頼するときにどちらが梱包するのか確認しておきましょう。
業者別 | そのままでOK |
---|---|
アップル引越しセンター | OK |
サカイ引越センター | OK |
ハート引越しセンター | OK |
アート引越しセンター | OK |
アリさんマークの引越社 | OK |
アーク引越しセンター | OK |
電子レンジを自分で梱包するときのポイント
引越業者が梱包してくれなかったり、そもそも引越業者を利用せずに自分で家財を運んだりするという場合には、電子レンジの梱包を自分でしなくてはいけません。ただし電子レンジを安全確実に運ぶには、ちょっとしたポイントがあります。
ここでは電子レンジを壊さずに新居まで運ぶために、自分で梱包するときのポイントをわかりやすく解説していきます。
電子レンジはダンボールに入れて運ぶ
引越しで電子レンジを運ぶときのポイントは、とにかく衝撃を与えないということです。搬出・搬入時に手を滑らせて落としてしまう可能性もありますし、運搬中に他の荷物にぶつかることも考えられます。
そのようなトラブルから守るために、電子レンジは必ずダンボールに入れて運びましょう。電子レンジよりもひと回り大きめのダンボールに、梱包材(プチプチ)で包んだ電子レンジを入れて、さらに隙間を梱包材で埋めてください。
電子レンジの梱包手順
もう少し詳しく電子レンジの梱包の流れを見ていきましょう。
まずは電子レンジ内の回転皿を取り出して、他の食器と一緒に梱包してください。コンセントからプラグとアース線を取り外したら緩衝材で包み、ダンボールに詰め込みましょう。
雨が降りそうなら、電子レンジを大きめのビニール袋に入れて、しっかりと防水しておくと安心です。
ダンボールに詰めるときには、電子レンジがダンボールに接しないように配置し、隙間が均等になるようにしてください。ダンボール内で電子レンジが動くことのないように、隙間は緩衝材でしっかりと埋めましょう。
また、ダンボールに入れてしまうと、運搬する人が中身を確認できなくなるので、丁寧に運んでもらうために、「コワレモノ」や「電子レンジ在中」とわかりやすく記載しておいてください。
大型の電子レンジは2人で作業すること
電子レンジのサイズにもよりますが、大型の電子レンジになると重さが20kgを超えるものもあります。そのような電子レンジを1人で梱包したり運搬したりするのはとても危険です。無理に1人で作業するのではなく、できるだけ2人で梱包作業や運搬をしてください。
注意!使える電子レンジは東日本と西日本で違う
電子レンジを新居に持っていくにあたって、もうひとつ重要なポイントがあります。それは「西日本と東日本で使える電子レンジが違う」ということです。日本の電源周波数は東日本が50Hzで、西日本は60Hzになっており、それぞれの周波数に適した電子レンジが必要になります。
最新の電子レンジは、ほぼすべてヘルツフリーといって50Hzと60Hzの両方に対応していますが、古い電子レンジには「50Hzのみ対応・60Hzのみ対応」というようなモデルがあります。そのような電子レンジは、周波数が違う地域では使えません。
東日本と西日本をまたぐような引越しになる場合には、まずは電子レンジに貼られている銘板をチェックしてください。そこに「50Hz/60Hz(50-60Hz)」と記載されてあればヘルツフリーですので、そのまま新居でも利用できます。
「50Hz」もしくは「60Hz」のみの記載だった場合には、周波数が違う地域では使えませんので、電子レンジは引越しまでに処分してください。
10年以上使用なら買い換えるのがおすすめ
電子レンジの寿命は約10年といわれており、10年以上使っているならいつ故障してもおかしくありません。このため古い電子レンジを使っているなら、新居に持っていくのではなく処分して、新しい電子レンジに買い換えるのがおすすめです。
このとき古い電子レンジを手放すことになるわけですが、下記のような処分方法があります。
- 知人に必要な人がいないか聞いてみる
- リサイクルショップなどで売却する
- 粗大ごみとして自治体に回収してもらう
- 不用品回収業者に回収してもらう
- 引越業者に回収してもらう
それぞれの処分方法について、詳しく見ていきましょう。
知人に必要な人がいないか聞いてみる
古くてもまだ問題なく稼働している電子レンジや、周波数違いで持っていけない電子レンジは、知人に必要としている人がいないか聞いてみましょう。処分費用もかかりませんし、必要としている人からは感謝してもらえるので、この方法で処分できるのがおすすめです。
リサイクルショップなどで売却する
リサイクルショップは製造から10年以上経過した電子レンジの買取不可ですが、周波数違いで持っていけない比較的新しい電子レンジは買取可能です。有名メーカーの高機能モデルなどは高値がつくこともありますので、買取査定をしてもらいましょう。
またヤフオクやメルカリなどでも売却できますが、手間も時間もかかるのでやるべきことがたくさんある引越しのタイミングには適していません。どうしてもヤフオクやメルカリで売りたいなら、新居に運んでもらい、時間があるときに出品しましょう。
粗大ごみとして自治体に回収してもらう
ほとんどの自治体で、電子レンジは粗大ごみ(大型ごみ)として回収してもらえます。自治体の粗大ごみ回収方法を市役所のホームページなどでチェックして、指定された方法で処分してください。
自治体の回収なら500円〜1,000円程度で処分可能です。
ただし回収日が限られているため、急な引越しの場合には回収日が間に合わない可能性もあります。その場合には自分で自治体の粗大ごみ処分施設に持っていくか、別の方法で処分することになるのでご注意ください。
不用品回収業者に回収してもらう
自治体の粗大ごみ回収日に間に合わない場合には、不用品回収業者に依頼して処分してもらいましょう。不用品回収業者は電子レンジ以外も処分できるので、新居に持っていかないものがいくつもあるときにおすすめです。
このときトラックなどで地域を回っている無料の廃品回収業者は、絶対に使わないようにしてください。無料と言いながら高額な手数料を請求したり、回収した電子レンジを不法投棄したりするといった問題が発生しています。
トラブルに巻き込まれないためにも、信頼できる業者に回収を依頼してください。
引越業者に回収してもらう
電子レンジを引越しの当日まで使いたいなら、引越業者に回収してもらいましょう。すべての引越業者が対応しているわけではありませんので、事前に回収可能か確認する必要がありますが、引越し当日に回収してもらえば、不用品回収業者に依頼する手間が省けます。
もし引越業者による回収ができず、それでも当日まで使いたいなら、電子レンジは新居まで運んでもらって、引越し後に自治体に回収してもらいましょう。
まとめ
引越しでよくあるトラブルのひとつが、運搬中に家電が壊れてしまうというもので、電子レンジのような精密機器をそのままの状態で運ぶと、運搬中の振動や衝撃などで簡単に壊れてしまいます。そうならないために、必ずダンボールに梱包して運んでください。
ただし引越業者によっては作業スタッフが梱包してくれるので、自分で梱包する必要はありません。見積依頼をするときに、電子レンジの梱包をしてもらえるか事前に確認しておきましょう。
引越しのタイミングで電子レンジを買い換える場合には、古い電子レンジは知人に譲ったり、リサイクルショップに買取してもらったりして費用をかけずに処分するのがおすすめです。引き取り手が見つからない場合には、自治体に粗大ごみとして回収してもらいましょう。