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ゴキブリやダニといった害虫は、私たちから平穏な日々を奪う存在。できることなら徹底して駆除して、存在を気にせずに生活したいところです。そのために大事になるのが、新居に引っ越しをするタイミングでの防虫対策です。
入居前にしっかりとした防虫対策をしておくことで、その後も害虫に悩まされずに済みます。そこでここでは、引っ越しをするときにどのような防虫対策をすればいいのかについて、詳しくご紹介していきます。これから引っ越しをするという人は、ぜひ参考にしてください。
引越し百科の運営会社である株式会社SMAの代表兼ウェブディレクター。自身の引越し経験5回を元に記事の制作やキーワードコンセプトを決めるなど、サイト全体のプロディース業務を務めている。SEO業界のセミナー講師も務める。
2015年9月からWebメディアを中心に執筆を行っています。引越し経験10回の体験談を基に、ユーザー目線で役立つ情報を提供します。これまで、不動産、金融、旅、スポーツなど多岐にわたるジャンルで記事を執筆してきた経験があり、実践的で分かりやすい内容に自信があります。
引っ越し先の新居で防虫対策が必要な理由
物件探しをしているときにきれいに感じた部屋も、実は見えないところに害虫が潜んでいて、生活をスタートさせてから悩まされることがよくあります。
部屋に害虫が入ってくる原因はいろいろ考えられますが、どの住宅にも多少なりとも隙間があり、その隙間が害虫侵入の根本的な原因となります。
このため、害虫が入ってこないように入口を塞ぐ必要があるのですが、入口を塞ぐと今度はすでに部屋にいる害虫が外に出られなくなります。このため、部屋の防虫対策としては下記の2つの面から対策を施す必要があります。
- 部屋に害虫が入ってこないようにする
- 部屋にいる害虫を駆除する
どのようにすれば害虫の侵入を防げるのか、害虫駆除のために何をすればいいのかについては、後ほど詳しくご紹介しますが、まずここでは引っ越しをするときに防虫対策をしなくてはいけない害虫の種類と、害虫が発生しやすい物件の種類について頭に入れておいてください。
引っ越しのタイミングで防虫対策をすべき害虫
新居に住み着いている可能性が高い害虫は、次の6種類になります。
- ゴキブリ
- ダニ
- ムカデ
- シロアリ
- ハエ
- クモ
ハエとクモは人体への影響がそれほどないので、無理に駆除する必要はありません。危険度を考えるとそれらを除いた4種類が駆除対象で、優先的に駆除したいところです。ただしシロアリを見つけるのは難しく、入居者ではなく大家さんの負担で駆除してもらうことになります。
また都市部ではムカデが出ることも少ないため、通常の引っ越しではゴキブリとダニの防虫対策をしておけば十分です。
害虫に悩まされやすいタイプの物件
同じような構造の住宅でも、害虫が出やすい物件と出にくい物件があります。どのようなタイプの物件で害虫に悩まされやすいのかを見ていきましょう。
- 建物の1階が飲食店
- 気密性が低い木造住宅
- 1階や2階などの低層階
- 周りに公園や河川がある
- 日当たりが悪い
- 築年数が古い
これらの1つでも該当する場合には害虫が発生しやすく、日々の生活の中で害虫に悩まされやすく、入居前には徹底した防虫対策を行う必要があります。
集合住宅の場合、ゴミ捨て場が汚れているタイプの物件も害虫が発生しやすく、対策が必要になります。物件選びの段階で、ゴミ収集日の朝にゴミ捨て場がどのようになっているかをチェックし、あまりにも荒れているようならこちらも避けるのが無難です。
引っ越し前にしたい防虫対策3選
新居で快適な生活をしたいのであれば、まずは入居前に防虫対策を行いましょう。そうすることで家具などの陰に害虫が逃げ込むのを防ぐことができ、徹底した駆除が可能になります。具体的にどのような防虫対策が必要なのか見ていきましょう。
くん煙タイプの殺虫剤(バルサン)を焚く
まずは徹底して駆除するために、バルサンなどのくん煙タイプの殺虫剤を部屋ごとに焚きましょう。ダニもゴキブリだけでなく、ほとんどの害虫をこれで駆除できます。
ただしくん煙タイプの殺虫剤はゴキブリの卵には効果がありませんので、徹底したい人は2週間後にもう1回焚いておくのがおすすめです。
くん煙タイプの殺虫剤は火災警報器が反応することもありますので、焚くときには火災警報器を専用カバーなどで囲っておいてください。また、大量の煙が発生するため火事だと間違われることもあるため、不安な場合には水タイプやミストタイプの殺虫剤を使いましょう。
害虫の出入り口を徹底して塞ぐ
殺虫剤を焚いたら、次は害虫の侵入経路を塞ぎましょう。排水管と床の隙間やキッチンの隙間、エアコンホースの開口部など、少しでもスペースが空いていると、害虫はそこから侵入してきます。玄関や窓の隙間も侵入経路になりますので、しっかり閉じているか確認しておきましょう。
気をつけたいのが部屋の通気口です。通気口はもちろん建物の外と通じていますので、そこからも害虫が入ってきます。ただし、通気口を完全に閉じてしまうと、部屋の換気ができなくなりますので、塞ぐのではなくフィルターなどを貼って侵入を防ぎましょう。
浴室の防カビ対策も一緒にしておこう
防虫対策とは関係ありませんが、せっかく入居前に部屋に入るのであれば、浴室の防虫対策も合わせて行ってください。お風呂用のくん煙剤が市販されていますので、そちらを焚いておけば2ヶ月はカビに悩まされずに済みます。
2ヶ月間隔でくん煙剤を焚く必要がありますので、必ずしも入居前に作業をする必要はありませんが、引っ越しをしてしばらくはドタバタして、防カビ対策まで手が回らなくなりますので、時間があるうちにやっておきましょう。
引っ越し後にする防虫対策5選
引っ越し前に防虫対策をしても、害虫はどこからともなく侵入してきます。これらの害虫による被害を最小限に抑えるには、引っ越しをした後もしっかりと防虫対策をしておく必要があります。引っ越し後の防虫対策として、有効な方法を見ていきましょう。
部屋の掃除をこまめに行う
重要なのはこまめな掃除です。できることなら毎日掃除機をかけて、部屋をきれいな状態に保ちましょう。ゴキブリやダニは人の髪の毛やフケなどを好んで食べるので、それらが部屋に落ちているというのは、害虫に餌を与えているようなものです。
仕事が忙しくて掃除をする時間がないという人は、掃除ロボットを購入するのがおすすめです。部屋がきれいな状態で維持されることが防虫対策の基本となりますので、こまめな掃除で害虫が暮らしにくい環境を整えましょう。
ダンボールをすぐに回収してもらう
引っ越しで使ったダンボールは、できるだけ早めに回収してもらいましょう。ダンボールは程よく暖かく、湿気も含んでいるため、ゴキブリが好んで住処にし、それだけでなく卵を産み付けることもあるため、放置するのは避けたいところです。
使わない季節の衣類などは、そのままダンボールに入れて保管しているという人もいるかもしれませんが、防虫対策という視点で考えるとそれはNGです。できるだけ衣装ケースなどに移して、部屋にダンボールがない状態にしてください。
部屋に毒餌剤を設置する
どれだけ気をつけていても、ゴキブリは部屋に侵入してきます。そのようなゴキブリ対策として、各部屋の家具の隙間など狭いところに毒餌剤を置いておきましょう。
ゴキブリはキッチンに出るというイメージがあるかもしれませんが、気付かないだけで実際にはどの部屋にも現れています。
ただしペットを飼っている場合には、ペットが毒餌剤を食べてしまい体調を崩してしまうことも考えられます。安全性を考えて、他の方法で防虫対策を行いましょう。
梅雨入り前にくん煙タイプの殺虫剤を焚く
入居前にくん煙タイプの殺虫剤を焚いていても、その効果がずっと続くわけではありません。できるだけ1年に1回以上のペースで、くん煙タイプの殺虫剤を焚きましょう。あまり頻繁に焚きたくないという場合には、湿気が高くなりゴキブリが増える梅雨入り前に焚くのがおすすめです。
すでにお伝えしましたように、ゴキブリの卵には効果がありませんので、1回で終わりにするのではなく、2週間後にもう1回焚くことも忘れないでください。
本格的に防虫対策をしたいなら専門業者に依頼
ここまでの説明では、自分たちでできる防虫対策をご紹介しましたが、建物の1階が飲食店で本格的に対策をしてから入居したいという場合には、ダスキンなどの専門業者に依頼しましょう。専門業者ならではのノウハウでしっかりと対策をしてもらえます。
ゴキブリだけでなく他の害虫やネズミなどの駆除にも対応していますので、まずは引っ越しが決まった段階で相談してみましょう。
害虫を持ち込まない!引越業者の害虫駆除サービス
せっかく新居の防虫対策をしっかりしても、自分が害虫を部屋に持ち込む可能性があります。旧居で使っていた家財に害虫が付いており、それをそのまま新居に設置したところ、害虫が繁殖するということがあります。
これを避けるためには、引越業者の害虫駆除サービスを利用しましょう。トラックの荷台に家財を積み込んだら、移動中にくん煙タイプの殺虫剤を焚いて、家財に付いている害虫を駆除してくれます。これにより害虫の持ち込みを最小限に抑えることができます。
ただし利用するうえで、注意しなくてはいけないポイントがいくつかあります。どのような点に気をつければいいのか見ていきましょう。
近距離の引っ越しでは利用できないこともある
くん煙タイプの殺虫剤は焚いてから効果が出るまでに時間がかかるため、近距離の引っ越しでは移動時間が足りず、オプションで申し込みできないことがあります。どれくらい時間があれ場対応できるのかは業者ごとに違いますので、見積依頼時に確認しておきましょう。
移動時間が短くてトラックで殺虫剤を焚けない場合には、新居に家財を搬入してから自分で焚きましょう。その場合は入居前の駆除作業は必要ありません。引っ越し作業が終わったら1回、2週間経過後にもう1回くん煙タイプの殺虫剤を焚いてください。
害虫駆除できない家財もある
トラックの荷台でくん煙タイプの殺虫剤を使う場合には、パソコンやテレビなどの精密機器や観葉植物などはビニールシートを被せるなどして保護します。このため、これらの家財に害虫が付いていた場合には駆除することができません。
どの引越業者を利用しても同じで、100%完璧な害虫駆除ができるわけではないということを頭に入れておきましょう。
まとめ
新居での暮らしを穏やかなものにしたいなら、引っ越しのタイミングで部屋の防虫対策をしっかりとしておきましょう。やるべきことは部屋の害虫を駆除することと、侵入経路を塞ぐことです。入居前にくん煙タイプの殺虫剤を焚き、さらに建物の隙間を徹底して塞ぎましょう。
旧居から持ってきた家財も、害虫が潜んでいたり、卵が産み付けられたりしている可能性がありますので、引越業者に害虫駆除をお願いするのがおすすめです。ただし継続しての防虫対策が必要ですので、入居後は部屋をこまめに掃除して、年に1回は殺虫剤を焚いてください。
それでもゴキブリやダニに悩まされるようなら、ダスキンなどの専門業者に依頼して、本格的な防虫対策をしてもらいましょう。