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「凶方位に引っ越しするのは避ける」というのは、占いを大切にしている人からすると当然の考え方になります。何も考えずに凶方位に引っ越しをした結果、数年間も悪いことばかり起きたという話も聞きますので、引っ越しをするのであればやはり方位は意識したいところです。
ただ凶方位というのは、毎年違いますので年ごとに確認しておく必要があります。そこでここでは、2024年の凶方位についてご紹介し、さらにはどうしても凶方位に引っ越しをしなくてはいけないときの対処方法について解説していきます。
引越し百科の運営会社である株式会社SMAの代表兼ウェブディレクター。自身の引越し経験5回を元に記事の制作やキーワードコンセプトを決めるなど、サイト全体のプロディース業務を務めている。SEO業界のセミナー講師も務める。
2015年9月からWebメディアを中心に執筆を行っています。引越し経験10回の体験談を基に、ユーザー目線で役立つ情報を提供します。これまで、不動産、金融、旅、スポーツなど多岐にわたるジャンルで記事を執筆してきた経験があり、実践的で分かりやすい内容に自信があります。
引っ越しに適さない凶方位とは
日本で広く知られている占いのひとつに九星気学があります。方位の吉凶を知るために使われる占術で、生まれた年月日ごとに良いことが起こる方位(吉方位)、悪いことが起こる方位(凶方位)を導き出し、日常生活で運気が下がらないようにするために使われます。
基本的に方位の吉凶は生まれた年月日によって違いますが、暗剣殺、五黄殺、歳破、月破と呼ばれる方位はすべての人に共通する「凶方位」になります。このため、これら4つの方位への引っ越しや旅行はしないほうがいいとされています。
その年の凶方位は節分で変わる
九星気学において1年の始まりは2月4日(正確には2月3日23時59分)からで、新しい1年を迎えるとその年の凶方位が変わります。このときに定められた凶方位は翌年の2月3日まで続きます。
このため2025年の方位は1月1日~2月2日と、2月3日~12月31日の2つの期間で方位が異なります。
この期間に凶方位へ旅行をしたり、引越しをしたりすると悪い運気がつきまとうとされています。基本的な考え方としては、方位の中心になるのは自分の寝床になります。このため、東京の人にとっての凶方位が、大阪の人にとっては問題ない方位となることもあります。
凶方位の作用は10年以上継続する
凶方位に行くと、様々な悪いことが起きるとされていますが、困ったことに凶方位から抜け出した後も、その作用が続きます。例えば凶方位に旅行に行ったとしたら、その1年後に交通事故にあうなんてことが起きます。
この作用がどれくらい長いのかは、凶方位にどれくらい滞在し何をしたのかによって変わってきます。また人徳のある人の場合には、凶方位の影響を受けにくいとされており、どれくらい悪いことが続くかは人によって違います。ただ、引っ越しをするとなると10年以上も悪い作用が続くこともあるので注意が必要になります。
凶方位の強さは移動距離に比例する
凶方位の作用は移動距離によって強さが変わってくるとされています。例えば同じ凶方位に引っ越しをするとしても、100m先の家に引っ越しをするのと、100km先の家に引っ越しをするのとでは、後者のほうが強く影響を受けることになります。
困ったことに、引っ越しの移動距離が遠くなればなるほど凶方位から外れるのが難しく、東京から甲府に転勤で引っ越しをするとして、凶方位が西だった場合には、甲府のどこに住居を構えても凶方位から外れることができません。
だからといって、静岡や長野から通勤するわけにもいきませんよね。でも安心してください。もちろん、そういうときための対策も用意されています。後ほど詳しく説明しますので、すでに凶方位に引っ越ししたという人は参考にしてください。
2025年は南西と北東へは引っ越ししない
凶方位には暗剣殺、五黄殺、歳破、月破の4種類あるとお伝えしましたが、月破は月ごとに違いますので、通常は月破を除いた3つの方位への引っ越しを避けるようにします。2025年の凶方位がどうなっているか見ていきましょう。
暗剣殺 | 東 |
五黄殺 | 西 |
歳破 | 戌亥(北西) |
期間:2025年2月3日(23時10分)~2026年2月3日
暗剣殺 | 南西 |
五黄殺 | 北東 |
歳破 | 北西(亥) |
暗剣殺と五黄殺が大凶ですので、絶対に引っ越してはいけない方位になります。歳破は凶ですので、できるだけ避けるようにする方位です。それぞれの方位ごとに凶となる内容が違いますので、どのような凶事が起きるのか見ていきましょう。
暗剣殺
暗剣殺は自分以外のことが原因でトラブルが発生します。自分がどれだけ気をつけていても、強引に巻き込まれてしまうため回避できない凶事が起きます。まさに暗闇で剣を使って殺されるようsなもので、場合によっては命の危険もある方位です。
- マンションの隣の部屋から出火した
- 大口の取引先が倒産した
- もらい事故にあった
このようなトラブルが次々に起きてしまいます。さらに北西の暗剣殺では「詐欺・金銭的損失・盗難・食中毒・事故・足のケガ」なども発生しやすいとされています。詐欺などの気をつければ回避できるものもありますが、常に気を張っている状態になるので、精神的なストレスが大きくなります。
五黄殺
五黄殺は暗剣殺の反対にある方位で、自分自身が原因でトラブルが発生します。余計なひと言によって信頼関係を失ったり、自分のミスにより大きな仕事の契約を取れなかったりするなど、精神的なダメージも蓄積されてしまうのが特徴です。
- 寝坊により大きな契約を破棄された
- 事業に失敗する
- 大きな病気にかかってしまう
- 受験に失敗する
新しい事業を立ち上げるために引っ越しをするとき、五黄殺の方位を選んでしまうと、高い確率で事業の継続が難しくなります。恐ろしいのは、五黄殺の方向への引っ越しを決めた瞬間から凶事が起き、さらには忘れた頃にまた凶事が起きるため、心休まる時間がなくなってしまいます。
歳破
歳破は暗剣殺や五黄殺ほどは大きな凶事が起きませんが、その名前の通り「破壊」や「破滅」が起きる方位とされています。大切にしていたものが壊れてしまったり、人間関係が壊れてしまったりすることもあります。
- 約束が破られる
- 縁談がなかったことにされる
- ビジネスでの商談に失敗する
- パソコンやスマホが壊れる
モノが壊れるくらいなら買い直せばいいだけですが、人間関係が壊れてしまうと修復するのが用意ではありません。このため歳破の方向にある家へ嫁ぐような場合には、凶方位が変わるまで遅らせるように周りからアドバイスされるようなこともあります。
凶方位へ引っ越しするときの対策
いくら占いによって凶方位がわかったとしても、仕事による転勤や大学への進学などで、どうしても凶方位に引っ越ししなくてはいけないケースがあります。すでに引っ越しをしてしまってから、凶方位だったと知るケースもありますよね。
もちろん、そのような場合には対策することで最悪の事態を避けることは可能です。そこで、ここでは凶方位へ引っ越しをする場合の対策方法についてご紹介します。
方違え(かたたがえ)
方違えは陰陽道に基づいた風習のひとつで、どうしても凶方位に移動しなくてはいけなくなったときに、あえて1度違う方位へと移動し、そこから本来の目的地に移動します。
例えば2024年に甲府から東京に引っ越しをする場合、暗剣殺の方位にあたりますが、直接東京に向かわずに軽井沢経由で東京に向かいます。軽井沢から見て東京は南東にあたるので、暗剣殺の方位に引っ越ししたことにならないというわけです。
この方法は引っ越しをした後にも役立ちます。例えば職場や学校が凶方位にある場合には、違う方角経由で向かうことで凶事を避けることができます。ただし、正式な方違え方法は専門家や流派によって違いますので、詳しく行いたい場合には専門家に相談してみましょう。
寝床違え(ねどこたがえ)
すでに凶方位に引っ越しをしている場合には、寝床違えを行います。これは、現在寝床にしている部屋から見て、吉方位の方向に寝床を移すというものです。これは同じ占いでも風水をもとにした対策方法ですので、本命卦によって吉方位を占います。
これはいつでも使える開運方法ですので、凶方位に引越しをしていなくても、悪いことが続いた場合に試してみましょう。ただし、こちらも最適な吉方位を導き出すには専門家の知識が必要ですので、風水を得意としている専門家に見てもらいましょう。
方位除け・八方除け
凶方位に引っ越しをする場合は、近所の神社で「方位除け」や「八方除け」の祈願をするという方法もあります。これらの祈願をすることで、引っ越し先がどの方位にあっても、身にかかる厄災から守ってもらえます。
祈願するタイミングとしては、引っ越しが決まってすぐがベストです。引っ越しの手続きも含めて神様に守られながら進めましょう。
ちなみに神奈川県にある寒川神社が全国にある唯一の八方除けの神様が祀られています。神奈川県やその周辺から凶方位に引っ越しをする場合には、寒川神社で祈願しておくといいでしょう。寒川神社が遠いという場合には、氏神様に祈願するのでもかまいません。
新居に盛り塩をする
最近は行われなくなった風習のひとつに「盛り塩」があります。新居で盛り塩をすることで、部屋の邪気を払い、家を清めることができます。厄除けや魔除けの効果が期待できるので、凶方位の影響を最小限に抑えられるわけです。
盛り塩は家の中心から見て、東西南北と鬼門に当たる北北東と南南西に置くのが基本です。ただし家の中心を割り出すのは難しいので、方角がわからないという場合には、玄関と水回りを中心に盛り塩を置いておきましょう。
氏神様に挨拶する
凶方位への引っ越しに限ったことではありませんが、引っ越しをしたらすぐに氏神様に挨拶に行きましょう。「これからよろしくお願いします」と伝えておくことで、氏神様が凶事から守ってくれます。ただし、凶方位の影響はかなり大きいため、100%安心というわけではありません。
地域の氏神は各地域の神社庁のホームページで調べることができます。引っ越し前に調べておき、引っ越しの荷物が届いたら家族全員で参拝しましょう。
吉方位で引っ越し先を決めるのは難しい
九星気学には凶方位だけでなく吉方位もあります。吉方位に引っ越しをすれば運気が上がり、良いことが立て続けに起こりやすいのですが、困ったことに「全員に吉となる方位」がありません。吉方位は生まれた年や月によって変わるためです。
例えば、お父さんの吉方位が東なのに、お母さんの吉方位が北となることもあり、家族全員の吉方位が揃うことはほとんどありません。
それどころか、誰かの吉方位が他の人の凶方位になることもあり、吉方位で引っ越し先を決めるためには、誰を優先させるかを話し合う必要があります。
しかも吉方位に引っ越しをしたと思ったら、そこから実家や職場、学校が凶方位になってしまうなんてこともありえます。これでは里帰りや通勤通学をするだけで、運気が下がってしまうことになります。そのうえ凶方位も吉方位も1年毎に変わっていきます。
このため、すべてすべてを気にしていたらキリがありません。知識としてある程度知っておくのはいいのですが、あくまでも参考程度にしておきたいところです。
引っ越し先の候補地がいくつかあり、いずれも甲乙つけがたい場合に、吉方位になる場所を選ぶ、もしくは凶方位を避けるくらいにしましょう。どうしても気になるなら、自分だけで判断しないで有名な占い師に相談してみるといいでしょう。
ちなみに吉方位や凶方位をチェックできる無料アプリがあります。方位が気になるという人は、引っ越し先を選定するときの参考にしてください。
まとめ
2024年の凶方位は東、西、北西の3つの方位です。可能であれば、この方位への引っ越しは避けておきたいところです。ただし、進学や転勤などで凶方位への引っ越しが避けられないケースも多々あります。
そういうときに「凶方位だからやめておく」とするのではなく、「方違え」や「寝床違え」などの方法を使って凶方位の影響を最小限に抑えてしまいましょう。方位除けや八方除けを祈願するというのも有効です。もちろん引っ越し後の氏神様への挨拶も忘れないようにしましょう。
それでも悪いことが続くようであれば、吉方位への引っ越しも検討しましょう。吉方位は人によって違いますので、九星気学の専門家や占い師に相談してみるといいでしょう。ただし、占いに振り回されるのは避けたいところです。
「当たるも八卦当たらぬも八卦」が占いの基本です。幸せは自分で掴み取るものと考えて、日々精進し、徳を積んでいきましょう。そうすればきっと、凶方位への引っ越しであっても穏やかな日々を過ごせるはずです。