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転職や転勤で東京から大阪、もしくは大阪から東京へ引越しすることになったとき、まず気になるのは引越し費用がいくらくらいになるのかということですよね。引越しは何かとお金がかかるので、貯金が少ない場合にはできるだけ安く引越ししたいという人も多いはず。
そこでここでは、1LDKの部屋で東京-大阪間の引越しをするときの料金相場や注意点などをご紹介していきます。荷物が多い単身者や夫婦2人で暮らしている人などで、これから引越しする予定という人はぜひ参考にしてください。
引越し百科の運営会社である株式会社SMAの代表兼ウェブディレクター。自身の引越し経験5回を元に記事の制作やキーワードコンセプトを決めるなど、サイト全体のプロディース業務を務めている。SEO業界のセミナー講師も務める。
2015年9月からWebメディアを中心に執筆を行っています。引越し経験10回の体験談を基に、ユーザー目線で役立つ情報を提供します。これまで、不動産、金融、旅、スポーツなど多岐にわたるジャンルで記事を執筆してきた経験があり、実践的で分かりやすい内容に自信があります。
1LDKの部屋で東京~大阪間を引越し料金相場
まずは1LDKの部屋で東京-大阪間を引越しするときの、料金相場がどれくらいになるのかを見ていきましょう。1LDKといっても1人暮らしなのか、それとも2人家族なのかによって家財の量が違いますので、それぞれの料金をご紹介します。
実際に引越しをした人が、東京-大阪間をどれくらいの料金で引越しできたのか、引越し侍とSUUMOのデータをまとめました。
引越し侍
通常期 (5月〜2月) | 繁忙期 (3月〜4月) | |
---|---|---|
1人暮らし | 86,000円 | 131,700円 |
2人家族 | 153,700円 | 408,300円 |
SUUMO
通常期 (5月〜2月) | 繁忙期 (3月〜4月) | |
---|---|---|
単身(荷物大) | 99,350円 | 117,857円 |
2人家族 | 157,166円 | 210,619円 |
1LDK・2K・2DK | 115,793円 | 138,198円 |
引越し侍の2人家族が飛び抜けて高額になっていますが、一般的に繁忙期は通常期の1.5倍程度とされていますので、1LDK暮らしの2人家族が繁忙期に引越しする場合には20万円前後が相場になるはずです。これらのデータから推定できる料金相場は次のようになります。
通常期 (5月〜2月) | 繁忙期 (3月〜4月) | |
---|---|---|
1人暮らし | 100,000円 | 140,000円 |
2人家族 | 150,000円 | 200,000円 |
もちろん引越し条件によって変化しますので、あくまでも目安でしかありませんが、どれくらいの費用がかかるのか具体的にイメージできるようになったかと思います。これらの費用に加えて、住宅にかかる費用も加わるので、トータルでかなりの出費になりそうですよね。
トータルの費用を把握するために、1LDKの賃貸物件を借りる費用がどれくらいになるのか、次章でご紹介していきます。
1LDKの物件を借りるときの初期費用
東京-大阪間で引越しする場合、引越業者に支払う費用も決して安くはありませんが、どちらも家賃が高いエリアですので賃貸物件の初期費用はさらに高額になります。東京と大阪、それぞれどれくらいの初期費用がかかるのかを見ていきましょう。
D-roomの家賃相場情報によると、1LDKの家賃相場は東京と大阪それぞれで下記のようになります。
東京都 | 11.1万円 |
大阪府 | 8.2万円 |
この家賃に対して、下記の初期費用が発生します。
初期費用 | |
---|---|
敷金 | 2ヶ月 |
礼金 | 2ヶ月 |
前家賃 | 1〜2ヶ月 |
仲介手数料 | 1ヶ月 |
火災保険料 | 1.5万円 |
保証会社料 | 2万円 |
これらの初期費用内訳をふまえ、1LDKの部屋を借りるときに初期費用としていくら必要になるか算出した結果を見ていきましょう。
初期費用 | |
---|---|
東京 | 70.1万〜81.2万円 |
大阪 | 52.7万〜60.9万円 |
東京は家賃が高いのもあり、初期費用に70万円もかかり、大阪でも50万円以上必要になります。繁忙期に2人家族が大阪から東京へ引越しする場合には、100万円前後の資金が必要になるため、貯金がない場合には、そもそも引越できないなんてことにもなりかねません。
賃貸物件の初期費用を払ったら、引越業者に支払うお金が足りなくなった人もいますよね。それなら自分でレンタカーを使って家財を運ぼうと考えた人もいるはずです。そのような人のために、東京~大阪間の引越しを自分でできるかどうかについて、次章で解説していきます。
賃貸物件の初期費用を少しでも抑えたい人はこちらをチェックしてください。
1LDKで東京~大阪間の引越しは自分でできる?
引越しを少しでも安くするための定番が、自分でレンタカーを借りて荷物を運ぶという方法ですが、結論からお伝えすると、東京-大阪間の引越しを自分でするのはおすすめできません。その理由を見ていきましょう。
- 2tトラックを運転することになる
- レンタカーを返却しなければならない
- 思ったよりも安くない
それぞれの理由について詳しく解説していきます。
2tトラックを運転することになる
1LDKの場合、家財をすべて運ぼうとすると2tトラックが必要になります。平成29年以降に普通免許を取得した人は、そもそも2tトラックを運転することができませんし、それ以前に取得したという人も、慣れていないサイズ感なので事故リスクがかなり上がります。
普段から仕事で2tトラックを運転しているというのであれば問題ありませんが、初めて2tトラックを運転する場合、視点も車幅もいつもと違いますし、強風時には風に煽られてしまうかもしれません。そんな状態で500kmを運転するのは明らかに危険です。
どうしても自分で荷物を運びたい場合には、軽トラックやバンに収まるくらいの家財量に減らした上でレンタカーを借りましょう。
レンタカーを返却しなければならない
レンタカーの場合、借りたら返さなくてはいけません。大手レンタカー会社の場合には、乗り捨てサービスがありますが、たとえばニッポンレンタカーの場合、大阪で借りて東京で乗り捨てするのにトラックの場合、56,100円もかかります。
自分で運転して返却するとなると、事故のリスクはもちろん2倍になりますし、何よりも運転で疲れてしまいます。慣れないサイズの車を運転することになるので、こまめな休憩が必要になり、東京と大阪の距離くらいでも8〜10時間くらいかかってしまい、しばらく疲労感も抜けません。
思ったよりも安くない
レンタカーを借りて引越しするのが安いというのは、近隣の引越しの話であって、東京-大阪間のような長い距離の場合には、実はそこまで安くありません。
ガソリン代(往復) | 約3.2万円 |
高速道路代(往復) | 約2.8万円 |
※レンタカー代 | 約3.1万円 |
格安レンタカーを借りても、合計9.1万円もかかります。2人家族や繁忙期の引越しなら割安感がありますが、通常期の単身引越しだとわずかに安い程度にしかなりません。しかも友人に手伝ってもらうなどした場合には食事代もかかるので、結果的に割高になります。
リスクとコストのバランスがまったく見合っていないので、1LDKで東京~大阪間の引越しをする場合には、もっと別の方法で引越料金を安くするのがおすすめです。その方法については別記事がありますので、そちらを参考にしてください。
1LDKで東京~大阪間の引越しをするときの注意点
ここまでの説明で、1LDKで東京-大阪間の引越しをするときのイメージが湧いてきたかと思いますが、実際に引越しをするとなると気をつけなくてはいけないポイントがいくつかあります。どのような点に注意すればいいのか、詳しく見ていきましょう。
GWなど長期休暇での引越しは移動手段を確保しておく
仕事を休めないなどの理由で、GWやお盆休みといったタイミングで引越しをする予定の人は、引越しする日が決まったら、すぐに自分の移動手段を確保しましょう。新幹線や飛行機は早い段階で満席になるため、移動手段を確保していないと東京~大阪間をずっと立って移動することになります。
このとき気をつけたいのが、引越しトラックの到着時間が遅れる可能性もあるということです。13時に到着と聞いていたのに、前の引越しが遅れたり、渋滞に巻き込まれたりして15時に到着するということも考えられます。そうなると予定していた新幹線や飛行機に乗れなくなる可能性があります。
移動手段を確保するときには時間に余裕を持たせるために、当日は近くのホテルに宿泊するなどして、翌日の早朝に移動するのがおすすめです。
トラックの到着は翌日になる
荷物の大きさに関係なく、東京-大阪間の引越しは、トラックの到着が翌日になります。
トラックの運転手は1日に運転できる時間に制限があるためで、赤帽のような個人経営の運送業者でもないかぎり、当日中に家財が新居に届くことはありません。
このため、先に新居に入ったとしても寝具もなければカーテンもなく、かなり不便な思いをすることになります。しかも予定している時間に到着するとは限りませんので、翌日は実質的に1日中拘束されることになります。
このことを頭に入れて引越しスケジュールを組み、それに合わせて仕事を休めるように調整しましょう。理想は3連休の初日に搬出し、2日目に搬入、3日目に生活環境を整えるというスケジュールです。そこに1日休みを追加して、役所関係の手続きも済ませておきましょう。
家電は原則として買い換える必要なし
東京から大阪、もしくは大阪から東京に引越しすると、周波数の違いで家電が使えなくなるという話を聞いたことがあるかもしれません。知人に指摘されて、家電の買い換え費用まで発生するのかと思って憂鬱な気分になっている人もいますよね。
でも安心してください。詳細は下記記事に記載してありますが、最近の家電は原則として買い換える必要はありません。東京で使っていた家電も大阪で使えますし、大阪で使っていた家電も東京で使えます。
ただし、10年以上使っている家電があるなら、そろそろ寿命が近づいているので、引越しのタイミングで買い換えておくのがおすすめです。予算オーバーになるなら先送りしても構いませんが、輸送途中で壊れることもあるので、可能であれば引越し前に処分して、新居で新しい家電を購入しましょう。
まとめ
東京-大阪間で1LDKの部屋を引越しする場合、賃貸物件の初期費用も含めて、少なくとも60万円かかり、繁忙期に引越しするとなると100万円前後の費用が発生します。引越業者に支払う金額だけでも10万〜20万円になり、まとまったお金がないと引越しそのものができません。
自分でレンタカーを借りて引越しすることでコストダウンは可能ですが、1LDKの引越しをする場合には2tトラックが必要になるため、普段からトラックの運転に慣れていない人にはおすすめできません。別の方法で引越料金を安くしましょう。
気をつけたいのは、自分の移動手段を早めに確保しておくことと、荷物が届くのが翌日になる前提でスケジュールを組むということです。1LDKの引越しだと荷ほどきするのにも時間がかかりますので、3連休など時間に余裕があるタイミングで引越しするように心掛けましょう。