引っ越し先のポストに前の人の郵便物どうする!ポスト投函・受け取り拒否を解説

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引っ越しをして新居に到着したら、ポストにたくさんの郵便物。どうやら前の人に宛てたもののようですが、こういうときにどう対処すればいいのか迷いますよね。ただでさえ、引っ越しでドタバタしているのに、面倒になってゴミ箱へ捨ててしまいたくなるかもしれません。

でもちょっと待って下さい。他人の郵便物を勝手に破棄するのはNGです。では正しく処理するにはどうすればいいのでしょう。ここでは引っ越し先のポストに前の人の郵便物が届いたときの正しい対処法についてわかりやすく解説していきます。

引っ越し先に前の人の郵便物がポストに届く理由

そもそもなぜ前の人の郵便物が、引っ越し先のポストに届くのでしょう。その理由として考えられるのが、前の人が郵便局で転居届を出していないということです。転居届が出されていないと、郵便局でも引っ越したことを把握できていないので、郵便物がそのまま届き続けます。

本来であれば不動産会社で入居前にチェックして、郵便物を止める手続きをしているはずですが、小さな不動産会社などではそこまで手が回らず、届いたままになっていることが珍しくありません。問題なのはそのままにしておくと、これからも郵便物が届くということです。

このため引っ越し先のポストに、前の人の郵便物が届いていたら、速やかに対処する必要があります。面倒でもきちんと対応してください。

前の人の郵便物が届いたときの対処法

前の人の郵便物が引っ越し先のポストに届いたときの対処法は下記の3つあります。

  • 最寄りの郵便局に持っていき事情を説明する
  • 誤配達とメモした付箋を貼って郵便ポストに投函
  • お客様サービス相談センターに連絡する

それぞれの対処法について詳しく解説していきます。

最寄りの郵便局に持っていき事情を説明する

おすすめの対処法は最寄りの郵便局に郵便物を持っていくことです。その場で手続きをしてくれるので、すぐに前の人宛の郵便物が止まります。

ただし営業時間内でないと手続きができませんので、平日に仕事があって窓口に行くことができないという人もいるかと思います。その場合には、休日でも対応してくれる「ゆうゆう窓口」のある郵便局に誤配達された郵便物を持っていきましょう。

お近くのゆうゆう窓口を探す

誤配達とメモした付箋を貼って郵便ポストに投函

郵便局が遠くて、仕事があって平日には窓口行けないという場合には、郵便物に「誤配達:宛名の人はこの住所に住んでいません」と書いたメモを貼ってポストに投函してください。もちろん切手を貼る必要はありません。

郵便局のサイトには「付せん等を貼って」と書かれているため付箋紙を貼る人がいますが、付箋紙は簡単に剥がれるのであまりおすすめではありません。付箋紙でも構いませんが、剥がれないようにセロテープなどでしっかりと固定した状態で、郵便ポストに投函してください。

お客様サービス相談センターに連絡する

とにかく急ぎで郵便物を止めてもらいたい場合や、イレギュラーなトラブルが発生した場合には、お客様サービス相談センターに連絡しましょう。どのように対処したらいいのかを確認し、指示に従って対応してください。

郵便局お客様センター

メール便は運送会社もしくは送り主に連絡

郵便局が取り扱う手紙などは郵便局で対応してもらえますが、メール便などは管轄外ですので郵便局に持っていっても回収してくれません。この場合は次のいずれかの方法で対処しましょう。

  • 運送会社に連絡
  • 送り主に連絡

おすすめはクロネコヤマトなどの取扱運送会社の営業所に、電話で連絡するという方法です。電話をすればすぐに回収に来てくれます。運送会社によっては「破棄してください」と言われることがありますが、その場合は破棄せずに送り主に連絡し、どうすればいいのかを確認しましょう。

送り主に直接連絡することで、次から誤配達されることがなくなるといったメリットがあります。このため、最初から送り主に連絡するのでもOKです。

クロネコヤマト営業所一覧

佐川急便営業所一覧

前の人の郵便物が届いたときにやってはいけないこと

注意点

前の人の郵便物が引っ越し先のポストに入っていたら、そのままゴミ箱に入れてしまう人もいるかもしれませんがこれは絶対にNGです。

郵便物に誤配達があった場合、郵便法第42条によって「郵便物の誤配達を受けた者は、その郵便物にその旨を表示して郵便差出箱に差し入れ、又はその旨を会社に通知しなければならない。」と定められています。

郵便物を勝手に捨てるのはもちろんのこと、そのまま放置しておくのも罪になります。面倒だと思っても、引越作業のひとつと考えて、早めに郵便局に戻しておきましょう。

誤って開封してしまったときにすべきこと

引っ越ししたばかりでポストに郵便物が入っていたら、前の人の郵便物だと判断できますが、自分宛ての郵便物も届くようになると、誤って前の人宛の郵便物を開封してしまうことがあります。そのようなときにどのように対処すればいいのかも覚えておきましょう。

最寄りの郵便局に持っていく

誤って開封してしまったときには、最寄りの郵便局に持っていきましょう。破れた状態のままで構いませんので、窓口に持っていき「開封してしまった」と伝えれば郵便局で対処してくれます。開封したことにペナルティがあるわけではないので、ご安心ください。

補修をして郵便ポストに投函する

近くに郵便局がない場合には、封筒を補修して郵便ポストに投函しましょう。このとき下記5点をメモした付箋を貼っておきましょう。

  • 誤配達
  • 宛名の人はこの住所に住んでいません
  • 誤って開封してしまいました
  • 氏名
  • 住所

氏名や住所まで記載するのは、上記郵便法第42条の②によって「前項の場合において誤つてその郵便物を開いた者は、これを修補し、かつ、その旨並びに氏名及び住所又は居所を郵便物に表示しなければならない。」と定められているためです。

開封したことを咎められるのではないかと思って、無記名で投函したくなりますが、必ず氏名と住所を記載してください。

引っ越しをするときには転居届を必ず出そう

今回は自分の引っ越し先のポストに、前の人の郵便物が届いたケースの対処法について解説しましたが、気をつけてもらいたいのが自分も同じことを次の入居者にしてしまう可能性があるということです。

最近は紙媒体での郵便物が届くことも減っており、届いてもDMばかりなので、郵便局に転居届を出さない人もいるようですが、転居届を出さないと次の入居者が困ります。大切な連絡などが手元に届かないこともありますので、必ず転居届を出してください。

転居届は郵便局の窓口だけでなく、郵送やインターネットでの申し込みにも対応しています。e転居なら、自宅のPCや移動中のスマートフォンなどから簡単に申し込みできますので、引っ越しの1週間前までに手続きを済ませておきましょう。

まとめ

新居に到着したら、荷物の開梱や役所への届け出などやらなくてはいけないことがいくつもあるのに、郵便ポストには前の人の郵便物が山積み。面倒になってゴミ箱に捨ててしまいたくなりますが、それらの郵便物は郵便局に戻さなくてはいけません。

最寄りの郵便局に持っていくか、「誤配達:宛名の人はこの住所に住んでいません」と記載したメモを貼って、郵便ポストに投函しましょう。もし誤って郵便物を開封してしまった場合には、補修をした上で戻してください。

自分もまだ郵便局に転居届を出していないというのであれば、速やかに郵便局のe転居サービスを使って転送依頼をしておきましょう。