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1年間で最も引っ越し料金が安くなるのが11月の引っ越しです。引っ越しを行う人も少なく、まさに引っ越しの穴場になるのですが、実際のところ11月の引っ越しというのは、お得に引っ越しの出来るタイミングなのでしょうか。ここでは11月の料金相場や、11月の引っ越し事情について紹介します。
引越し百科の運営会社である株式会社SMAの代表兼ウェブディレクター。自身の引越し経験5回を元に記事の制作やキーワードコンセプトを決めるなど、サイト全体のプロディース業務を務めている。SEO業界のセミナー講師も務める。
2015年9月からWebメディアを中心に執筆を行っています。引越し経験10回の体験談を基に、ユーザー目線で役立つ情報を提供します。これまで、不動産、金融、旅、スポーツなど多岐にわたるジャンルで記事を執筆してきた経験があり、実践的で分かりやすい内容に自信があります。
11月の引っ越し料金の相場
距離 | 単身 | 2人 | 家族 |
---|---|---|---|
~50km未満 | 37,612円 | 60,982円 | 90,143円 |
~200km未満 | 47,158円 | 86,968円 | 130,807円 |
~500km未満 | 67,745円 | 121,187円 | 201,362円 |
500km以上 | 99,839円 | 164,909円 | 290,519円 |
記載料金は平均値
以下相場を計算したデータに関して詳しくはこちら
11月の引っ越し料金相場と10月12月との比較
1年でもっとも引越し料金が安くなるとされている11月ですが、少し時期をずらして10月や12月に引越しした場合と比べてどれくらい金額に差があるのかを見ていきましょう。
単身1人
50km未満 | 200km未満 | 500km未満 | 500km以上 | |
---|---|---|---|---|
距離 | 同都道府県 | 同一地方 | 近隣地方 | 遠距離地方 |
10月 | 32,607円 | 45,823円 | 68,510円 | 99,497円 |
11月 | 37,612円 | 47,158円 | 67,745円 | 99,839円 |
12月 | 34,039円 | 49,220円 | 72,133円 | 103,451円 |
引越し料金は11月がもっとも安くなるとされていますが、単身の場合、50km未満の短い距離では10月や12月のほうが安くなっているのがわかります。また、11月のほうが安いとしても数千円の差額でしかありませんので、単身引越しなら11月にこだわる必要はなさそうです。
夫婦、カップル2人
50km未満 | 200km未満 | 500km未満 | 500km以上 | |
---|---|---|---|---|
距離 | 同都道府県 | 同一地方 | 近隣地方 | 遠距離地方 |
10月 | 64,549円 | 96,420円 | 120,139円 | 171,148円 |
11月 | 60,982円 | 86,968円 | 121,187円 | 164,909円 |
12月 | 77,200円 | 90,825円 | 135,246円 | 172,355円 |
2人の引越しの場合はおおむね11月の引越しが安くなっていますが、こちらも10月や12月と比べて飛び抜けて安いというわけではありません。ただし、どの距離でも12月になると割高感がやや高くなりますので、11月と12月で悩んでいるなら11月に引越しするのがおすすめです。
家族3人以上
50km未満 | 200km未満 | 500km未満 | 500km以上 | |
---|---|---|---|---|
距離 | 同都道府県 | 同一地方 | 近隣地方 | 遠距離地方 |
10月 | 91,206円 | 133,857円 | 178,317円 | 246,075円 |
11月 | 90,143円 | 130,807円 | 201,362円 | 290,519円 |
12月 | 84,181円 | 140,798円 | 176,343円 | 366,864円 |
3人以上の家族引越しで500km以上の引越しになる場合、12月がかなり割高感があります。12月よりも11月、可能であれば10月に引越ししたいところです。反対に200km以上500km以上では11月が割高になっており、この距離で家族引越しをするなら11月は避けておきましょう。
11月がもっとも安くなるとされている引越し料金相場ですが、どのようなケースでも必ず11月が最安値になるとは限りません。条件次第で10月や12月のほうが安くなることもありますので、先入観だけで11月を選ぶのではなく、その他の月も選択肢に入れて検討することをおすすめします。
上記の引っ越し料金を参考に、引越し侍かSUUMO引越しなどで、複数社からしっかり相見積もりをとるようにしましょう。
11月の引っ越し料金が安くなる理由
次の引っ越し料金相場のグラフでもわかるように、11月は1年の中でもっとも引っ越し料金が安くなります。その理由を見てみましょう。
人の流れが止まる
11月は人の動きが1年間で最も少ない時期になります。
転勤や就職、進学にもあまり関係がなく、引っ越しをする理由がないため、11月の引っ越しは需要不足になり引っ越し料金が下がる傾向にあります。
逆に、大学入学や新卒の入社が多い3月と4月は一年のうちでもっとも高い引っ越し料金になります。これは不動産業界でも同じようなことが言えます。
家賃も安い!引っ越し初期費用が安くお得
11月で安くなるのは引っ越し料金だけではありません。
転勤など、人の流れが少なくなる11月は賃貸物件の礼金などが低くなり、しかもフリーレントのように、家賃が数ヶ月分無料になるようなこともあります。
つまり物件の初期費用が安くなるのです。
もし自由に引っ越し時期を決めることが出来るなら、引っ越しにかかるトータルコストを大幅に下げることが出来る11月は安く引っ越しをするために最適な月になります。
10月か11月で迷ったら?
10月の引っ越しが割高になる傾向にありますので、10月か11月かの引っ越しで悩んだときは時間に余裕があれば11月の引っ越しを選ぶようにしましょう。
11月に引っ越しをするメリット・デメリット
1年の中で最も引っ越し料金が安くなる11月ですが、具体的なメリットとデメリットを見てみましょう。
- 価格が安い
- 予約がとりやすい
- 長距離引っ越しが安い
- 家賃が安くなる傾向にある
先ほどの触れたように、人の流れが止まるため、引っ越し業者も引っ越しを考えるお客さんの獲得に必死になります。
- 短距離の引っ越し料金はそんなに変わらない
デメリットといえば短距離の引っ越しは通常の閑散期とあまり変わらないことくらいで、メリットの方が圧倒的に多いと言えます。
値段交渉が苦手な人
11月は引っ越し料金が高くなる土日祝日が少なく、安くなる平日が多いこともメリットの一つになります。11月の引っ越しのメリットを活かせば、値段交渉が苦手な方でも安くで引っ越しを引き受けてくれる業者が探しやすい時期といえます。
11月に引っ越しを上手にするためのコツ
11月の引っ越しを上手に行うためのポイントは、「じっくり時間をかけて行う」ということになります。11月の引っ越しを上手に行うためのコツは次のとおりです。
- 複数社から相見積もりをとる
- 見積もり金額を格安にする
- 引っ越し業者のお得日で予約する
複数社から相見積もりをとる
引っ越し業者は暇な状態ですので、確実に引っ越し案件を確保したくなります。そのため、「いま決めてもらえれば◯◯万円で行います」のような提案をしてくるでしょう。
しかし、そこで決めてしまうのではなく、出来る限り引越し一括見積もりサイトを利用し、数社から相見積もりの状態を作ることで勝手に引っ越し業者同士で競うためさらに引っ越し料金を格安にすることができます。
引越し見積りサイト選びのコツ
引っ越し一括見積りサイトには、引っ越し業者の登録数が一番多く、引越しの見積り金額が最安になりやすい引越し侍か、電話番号入力が不要の為、営業電話が一切ないSUUMO引越しがありますので、自分に合った引越し一括見積もりサイトを選ぶようにしましょう。
見積もり金額を格安にする
相見積もりにすれば、自然と引っ越し費用は安くなりますが、それより下げたい場合は以下のポイントも抑えましょう。
- 土日祝日は避ける
- 荷造り・荷解きは自分でやる
- 荷物の量を減らす
- 複数社から見積もりをとる
また、安いからと言って荷造りや荷物の量が多いと、結局いつもと変わらない料金になってしまい、お得な気になれません。
荷造りや荷解き作業を自分でやる、不用品を処分するなど、繁忙期と同じように以下のポイントはしっかり抑えておくようにすることが大切です。
引っ越し業者のお得日で予約する
11月の中でも、料金がとくに安くなるお得な日を引っ越し業者別で紹介しますので参考にしてください。
11月の引っ越し割引率を見ると、初旬から中旬にかけての金曜日を除く平日がお得です。お得な日値段を下げた後、さらに時間指定なしのフリー便で値引き交渉を行うのも一つの方法です。
11月後半になると高くなる傾向にありますので、早めに動くようにして時間をかけて一番お得な日に予約をとるようにしましょう。
11月に引っ越しをするときの注意点
引っ越し料金が安いと言われている月でも、需要が多い日程では引っ越し料金が高くなる傾向にありますので、連休のような人気の高いタイミングは外すようにします。
また同じく月末になると引っ越しの需要が増えるため、料金も上がりやすくなります。
11月でも引っ越し料金が高くなる場合
2025年のシルバーウィーク(第1週に3連休以上になること)1日、2日、3日になりますので、その期間だけ少しだけ引っ越し料金が上がることもあります。
できれば週末や連休に引っ越しをしようとせずに、できるだけ引っ越しする人が少ない平日を選んで引っ越しをしましょう。
また引っ越し作業をすべて引っ越し業者に依頼すると、それだけ料金も高くなります。「安いから」と安心していると、結果的に割高な引っ越し料金になることもあります。
安易に引っ越しを依頼するのではなく、基本的には引越し一括見積もりサイトなどを利用して、相見積もりの状態を作り出すようにしてください。
11月は料金が安いが油断は禁物
引っ越し料金は転勤や入学などの人の流れによって左右されることが多いので、移動の多い9月10月の秋の引っ越しを避けられそうであればぜひ11月の引っ越しを検討してみましょう。
とくに長距離の引っ越しや荷物の多い引っ越しなんかは、メリットが多くデメリットが少ないので間違いなく損はしません。ですが安心しきって、業者を簡単に決めてしまうと思わなぬ損をしてしまいます。
引っ越し料金を安くする方法である引っ越し一括見積もりサイトで複数の業者から相見積もりを出すことを必ず忘れないようにしてください。