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引っ越し業者に依頼して引っ越しをする場合、気になるのが引っ越し業者へのご祝儀ですよね。心付けやチップと呼ばれることもあるご祝儀は、どれくらいの額をいつ渡すのかで悩みますよね。
そもそもご祝儀なんて必要なの?そんな疑問もあるかと思います。ここではそんな引っ越し業者へのご祝儀の基本的な考え方と、スマートなご祝儀の渡し方を紹介します。
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引越し百科の運営会社である株式会社SMAの代表兼ウェブディレクター。自身の引越し経験5回を元に記事の制作やキーワードコンセプトを決めるなど、サイト全体のプロディース業務を務めている。SEO業界のセミナー講師も務める。

2015年9月からWebメディアを中心に執筆を行っています。引越し経験10回の体験談を基に、ユーザー目線で役立つ情報を提供します。これまで、不動産、金融、旅、スポーツなど多岐にわたるジャンルで記事を執筆してきた経験があり、実践的で分かりやすい内容に自信があります。
引っ越し業者へのご祝儀はなくても問題はない
約15年前は、引っ越し業者へのご祝儀は当たり前にあったのですが、最近では不景気なこともあり、ご祝儀があるケースのほうが少ないようです。
きちんと引っ越し料金を払っているのだから、それ以上の出費は出したくないと考える人も少なくないでしょう。
引っ越し業者もご祝儀の要不要を聞かれると「不要」と答えるはずです。
100人の口コミアンケート
ここでは実際にご祝儀を渡す場合にはどんなモノを渡すのかも含めてクラウドワークスで100人アンケートしてみました。アンケート詳細はこちら
結果は

1位:飲み物(46%)
2位:渡してない(32%)
3位:現金(16%)
4位:お菓子(4%)
5位:軽食(2%)
どんな引っ越しの場合に渡していたか?
傾向としては、一人暮らしの引っ越しのような場合はご祝儀を渡さず、家族での引っ越しの場合にはご祝儀を渡すことが多くなります。
一人暮らしをしている若い人は、ご祝儀を渡すという感覚を持っていないのかもしれません。
特に引っ越し料金を1円でも安くしようと一生懸命になっていた人にとっては、ご祝儀なんて考えられないかと思います。
そういう場合は無理してご祝儀を渡す必要はありません。
引っ越し業者にご祝儀を渡すメリットとデメリット
引っ越し業者にご祝儀を渡すデメリットとしては、ただ出費がかさむだけです。
しかし、ご祝儀を渡すことにも意義はあります。日本ではチップのような文化は根付いていませんが、ご祝儀を渡すことで作業員のモチベーションが高くなります。
ご祝儀を渡すほうが以下のような多くのメリットがあります。
- 引越しの質が上がる
- 物損の可能性が下がる
- 作業がスムーズにいく
どんな状態でもベストをつくすのがプロですが、それはあくまでも理想論で、人はやっぱり「がんばろう」という気持ちが湧いてこないとベストはなかなか尽くせないものです。
そんな「がんばろう」を引き出すのがご祝儀の存在です。
モチベーション高い状態で引っ越し作業をしてもらうのと、投げやりな状態で引っ越し作業をしてもらうのとでは、引っ越しの質がまったく変わってきます。
作業の質が上がるため、作業がスムーズに進むだけではなく、物損などの可能性も下がります。

きちんと見てますよ」を伝える
ご祝儀の額はそれほど重要ではありません。ご祝儀をもらえたということは作業員一人ひとりをきちんと見てもらっているということに対する気持ちの現われです。
ご祝儀の金額の目安とスマートな渡し方

ご祝儀の額はそれほど重要ではないとはいえ、やはり気になりますよね。
では、基本的な考え方としてご祝儀の相場はいくらくらいでしょうか?
もちろんこれより多くても少なくても問題はありません。またお金ではなく飲み物でも構いません。繰り返しになりますが、金額そのものが重要ではなく、ご祝儀を渡すということが大切なのです。
ご祝儀の相場100人の口コミアンケート結果
ご祝儀の相場をクラウドワークスで100人にアンケートをしてみました。1人当たりに渡す金額になります。

1位:500円以下(59%)
2位:1,000円(25%)
3位:500円(9%)
4位:3,000円(5%)
5位:3,000円以上(2%)
アンケート結果を見ると500円以下(59%)が半数以上になるので、渡す品物が飲み物(46%)が多かったのも納得の結果だと思います。
渡すタイミング
渡すタイミングは作業開始前の挨拶をする時がベストです。作業後に渡しても「がんばろう」の気持ちは湧いてきませんよね。引っ越し作業が始まる前に渡しましょう。
できればぽち袋に現金を入れて、ひとりひとりに渡すようにしましょう。
作業員のリーダーに渡すと、残念ですが多くの場合その人のポケットに入ったまま他の作業員の手に渡ることはありません。
この場合も作業員の頑張りにはつながりませんので、ご祝儀の意味がなくなります。

受け取ってもらうための工夫
あまりかしこまった感じではなく、「お茶代にしてください」「お昼の足しにしてください」と言って渡せば、気持ちよく受け取れるでしょう。
現在はご祝儀の受取を禁止している業者もある

現在では、ご祝儀の受取を禁止している業者もあります。そのような場合はあまりしつこく渡そうとしないようにしましょう。例えば、サカイの引っ越し業者では「よくある質問」の中で以下のことが掲載されています。
Q.引っ越しスタッフの方に、心付けや食事を用意した方がいいのですか?
A.当社のスタッフにはそのような心遣いはご不要です。サカイ引越センター
現金ではなく軽食や飲み物
禁止している場合でも、暑い日差しの中頑張っている作業員を見ると何かしてあげたくなることもありますよね。
疲れて体力が落ちると作業に支障をきたすことも考えられますし、今は熱中症も怖いです。
ご祝儀は用意しなくても、冷たい飲み物や軽食(おにぎり等)など塩分補充できるものを用意して、体力を回復させたりと問題なく作業が終えられるようにサポートしてあげてもいいでしょう。
ご祝儀文化
年配の方々はよく、引っ越しはお祝いということでご祝儀を配っていたそうです。しかし、景気の影響もあるのでそれがずっと続くとは限りませんよね。
引っ越しの作業員にご祝儀が必要かどうかという議論は、これからもなくなることのないテーマですが、時代の流れとともにご祝儀を渡さない、ご祝儀を渡すという文化を知らないという人たちも増えていくことでしょう。
現代のご祝儀の意味はあくまでも「よろしくお願いします」の挨拶のようなものです。建前上は渡しても渡さなくても引っ越し作業に差がでることはありません。それでも、やっぱりもらえた側は嬉しいものです。
そして引っ越し作業にプラスになることはあっても、マイナスになるようなことはありません。どうしようか悩むのであれば、ご祝儀の用意をしておきましょう。
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