この記事には広告を含む場合があります。記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
日本の夏はとても湿度が高く、除湿をしっかりしておかないと押入れにカビが発生します。引越しのために家財を取り出したら、押入れの壁や天井が真っ黒で焦った経験のある人もいるかと思います。高額な補修費用を請求されないかと不安になりますよね。
そこでここでは、引越しをするときに押入れの掃除をどのようにすればいいのか、カビの落とし方も含めてご紹介します。また新居で同じことを繰り返さないために、押入れの掃除方法やカビ対策についても合わせて解説していきます。
引越し百科の運営会社である株式会社SMAの代表兼ウェブディレクター。自身の引越し経験5回を元に記事の制作やキーワードコンセプトを決めるなど、サイト全体のプロディース業務を務めている。SEO業界のセミナー講師も務める。
2015年9月からWebメディアを中心に執筆を行っています。引越し経験10回の体験談を基に、ユーザー目線で役立つ情報を提供します。これまで、不動産、金融、旅、スポーツなど多岐にわたるジャンルで記事を執筆してきた経験があり、実践的で分かりやすい内容に自信があります。
旧居の押入れにカビが発生していたときの掃除方法
引越しをするときの押入れの掃除方法ですが、カビなどが発生していなければ、基本的に掃除機でホコリを取り除くだけで十分です。すべての家財を取り出してから掃除機をかけておき、時間に余裕があれば、アルコール除菌スプレーを雑巾に吹きかけて、押入れ全体を拭いておきましょう。
問題はカビが発生していたときの対処方法です。カビの種類によって掃除方法が変わるので、それぞれの押入れ掃除方法ごとにご紹介していきます。
白カビの掃除方法
押し入れに発生した白カビは簡単に取り除けます。通常の掃除と同じように、アルコール除菌スプレーを雑巾に吹きかけて、カビを拭き取るだけ。
雑巾がない場合には、引越しの整理で捨てることになったTシャツなどの古着でも構いません。ハサミで適当なサイズにカットして、雑巾代わりに使いましょう。
黒カビ・緑カビの掃除方法
押入れに発生しているとやっかいなのが黒カビと緑カビです。これらのカビは根を張るので、拭き取るということができません。拭き取れたとしても根が残って、また黒カビが再発します。次の入居者が困ることになるので、できるだけ取り除いておきましょう。
黒カビや緑カビを取り除くには、まずはカビの息の根を止めなくてはいけません。このためカビキラーなどの、殺菌効果のある漂白剤をカビに吹きかける必要があります。殺菌効果によりカビを根本まで破壊して、さらに漂白効果によって色を取り除きます。
押入れの素材が変色するようでしたら、雑巾にカビキラーを吹き付けて、その雑巾でカビを拭き取るという方法もあります。ただ、直接カビに吹きかけるよりは効果が落ちます。押入れが変色しない範囲でカビを落としたら、あとは管理会社の判断に任せましょう。
また、カビキラーは人間にとっても有害ですので、ビニール手袋とマスクを用意して、部屋の窓を開けて換気した状態で使用しましょう。
新居の押入れにカビを発生させないための掃除方法
旧居で押入れのカビに悩まされた人は、引越し後の新居では同じことを繰り返したくないですよね。そこでここでは、新居の押入れにカビを発生させないための掃除方法とカビ対策について解説していきます。
押入れの掃除方法
新居はほとんどのケースでハウスクリーニングが入っているため、最初から押入れにカビが発生しているなんてことはないはずです。ただし、前に住んでいた人が黒カビを発生させていた場合には、根の部分が残っている可能性があります。まずはカビが出ていないかチェックしましょう。
気になるようなカビがある場合には自分で取り除く必要はないので、管理会社もしくは大家さんに連絡して対処してもらいましょう。
カビなどの問題がないようでしたら、アルコール除菌スプレーを使って押入れ全体を拭いてください。そのあと扇風機などで風を送って、しっかりと乾燥させましょう。乾燥するまでは家財を入れないようにしてください。乾くまでに時間がかかるので、できれば引越し前に終わらせておくのがおすすめです。
掃除後にしておきたいカビ対策
しっかりと除菌をしたら次はカビ対策です。アルコール除菌スプレーで拭くだけでもカビ対策にはなりますが、いずれ効果が弱まりますので下記の対策を行いましょう。
- 家財を詰め込みすぎない
- 吸湿シートもしくはプラスチック製すのこを敷いておく
- 除湿剤を入れておく
まず重要なのが、詰め込みすぎないことです。押入れに家財を詰め込みすぎると空気の流れがなくなるので、湿気が貯まりやすくなります。衣類を収納する場合には十分なゆとりを確保し、他の家財も余裕のある収納を心掛けてください。
旧居よりも収納が狭くなる場合には、ついつい詰め込んでしまいがちです。そうならないように新居に収まりそうにないものは引越し前に処分しておいてください。
家財を収納する前に、押入れの床に吸湿シートとプラスチック製のすのこを敷いておくとカビの発生を防ぎやすくなります。木製のすのこも売られていますが、すのこそのものがカビの原因になるため、カビの発生を防ぐためにもプラスチック製がおすすめです。
合わせて除湿剤を押入れに入れておくと、押入れ内の湿気を取り除いてくれます。1個100〜200円程度で購入できますので、ネットショップやドラッグストアなどで購入しておきましょう。
半年に1回は押入れの掃除をしよう
引越し直後に防カビ対策をしても、その効果がずっと続くわけではありませんので、半年に1回くらいの頻度で掃除をしましょう。家財をすべて出して、アルコール除菌スプレーを吹き付けた雑巾で押入れ内を拭き、吸湿シートや除湿剤を新しいものに交換します。
このときに合わせて断捨離すれば、家財の増え過ぎを抑えられます。家財を減らしておけば、次に引越しをするときに引越料金を抑えることができますので、着なくなった衣類や使わなくなったアイテムを売ったり捨てたりして、手放してください。
収納する家財が減れば押入れ内の風通しも良くなるので、それ自体がカビ対策にもなります。天気のいい休日を使って、しっかりと押入れのメンテナンスをしておきましょう。
ちなみに古いアパートなどでは、経年劣化によって押入れの天井や床にヒビが入ることもあります。半年に1回の掃除をするときには、押入れに問題がないかチェックしておきましょう。クラックが発生していた場合には、自分で修繕するのではなく管理会社や大家さんに連絡して直してもらいましょう。
まとめ
押入れは知らないうちにカビが発生しやすい場所のひとつです。引越しをするタイミングで、カビが発生しているのに気づいたら焦ってしまいますが、アルコール除菌スプレーやカビキラーなどを使うことで除去可能です。押入れが変色しないように気をつけて拭き取りましょう。
新居も家財を収納する前にアルコール除菌スプレーで拭いておき、カビ対策のために吸湿シートやプラスチック製のすのこを敷いて、除湿剤も入れておけばカビの繁殖を防げます。ただし、効果が永久に続くわけではありませんので、半年に1回の頻度で押入れ掃除を行ってください。
カビキラーで押入れの素材が変色する場合や、どうしてもカビを落としきれない場合には、無理に自分で処理せずに、管理会社や大家さんに相談して専門業者に取り除いてもらいましょう。
ただし費用が発生することもありますので、カビを発生させないためにも普段からこまめな押入れ掃除を心掛けてください。