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東京と北海道は距離が遠いだけでなく、道路が繋がっていません。このため東京から北海道、もしくは北海道から東京へ引っ越しするときに、引っ越し費用が高額になるのではないかと、不安に感じている人も多いはず。
しかも北海道までは雪国になるため、冬の引っ越しになると通常の超長距離引っ越しとは違った難しさがありそうです。そこでここでは、東京-北海道間の引っ越し費用相場と、雪国の引っ越しで注意しなくてはいけないポイントをご紹介していきます。
引越し百科の運営会社である株式会社SMAの代表兼ウェブディレクター。自身の引越し経験5回を元に記事の制作やキーワードコンセプトを決めるなど、サイト全体のプロディース業務を務めている。SEO業界のセミナー講師も務める。
2015年9月からWebメディアを中心に執筆を行っています。引越し経験10回の体験談を基に、ユーザー目線で役立つ情報を提供します。これまで、不動産、金融、旅、スポーツなど多岐にわたるジャンルで記事を執筆してきた経験があり、実践的で分かりやすい内容に自信があります。
東京~北海道間の引っ越し費用相場
東京から北海道の札幌までの距離は、陸路とフェリーの組み合わせで約1,150kmもあります。これは東京から大阪まで引っ越しするときの約2倍の距離になります。さらに東京から根室まで引っ越しするとなると、なんと約1,500kmも移動することになり、引越料金がかなり高額になりそうですよね。
そこで、ここではまず東京から北海道までの引っ越し費用相場がそれくらいになるのか、引越し一括見積もりサイトのデータをチェックしてみましょう。
引越し侍
通常期(5月〜2月) | 繁忙期(3月〜4月) | |
---|---|---|
単身者 | 127,900円 | 203,400円 |
2人家族 | 246,600円 | 355,100円 |
3人家族 | 211,600円 | 230,600円 |
ズバット引越し比較
通常期(5月〜2月) | 繁忙期(3月〜4月) | |
---|---|---|
単身者 | 107,790円 | 178,255円 |
2人家族 | 237,094円 | 312,640円 |
3人家族以上 | 269,774円 | 405,675円 |
引越し侍とズバット引越し比較の相場からは、通常期の単身引越なら10万円台の前半、繁忙期なら20万円前後で引っ越しできることがわかります。2人家族以上になると通常期が20万円台、繁忙期なら30万円以上になることもあり、1ヶ月分の給料が引っ越し費用だけで消えてしまいます。
ただし、これらの金額は平均値であり、相場よりも安く引っ越しできることもあれば、それ以上の金額になることもあります。もう少し具体的な金額を把握するために、個別の実例をいくつか見ていきましょう。
東京-北海道で引っ越し口コミ事例
世田谷区→札幌市東区
人数 | 単身 |
時期 | 2021年12月 |
料金 | 220,000円 |
間取り | マンション |
荷物量 | ダンボール 30 / 家電 4 / 家具 7 / 自転車 1 |
世田谷区→札幌市中央区
人数 | 2人 |
時期 | 2020年4月 |
料金 | 700,000円 |
間取り | アパート |
荷物量 | ダンボール 50 / 家電 10 / 家具 5 / 自転車 2 |
世田谷区→札幌市中央区
人数 | 単身 |
時期 | 2020年8月 |
料金 | 71,500円 |
間取り | アパート → アパート |
荷物量 | ダンボール 15 / 家電 4 / 衣装ケース 3 |
北海道上川郡下川町→杉並区
人数 | 3人 |
時期 | 2018年1月 |
料金 | 270,000円 |
間取り | 戸建て → アパート(2LDK) |
荷物量 | ダンボール 40 / 家電 11 / 家具 6 / 自転車 2 |
単身引越で荷物が少ないケースなら、10万円以下で北海道から東京まで引っ越しできているケースがいくつかありました。反対に単身引越でも荷物が多いと20万円を超えるケースもあり、とにかく安く引っ越ししたいなら、いかにして荷物を減らすかがポイントになりそうです。
気になるのは繁忙期に東京から北海道まで引っ越ししたケースで、荷物がやや多いというのもありますが、なんと70万円にもなっています。1,000kmを超えるような超長距離の引っ越しになると、驚くほど高額な金額を提示されることもあるということも覚えておきましょう。
もっともこれほど高額になる場合には、もっと安く運ぶ方法が別にあります。その方法については後ほど詳しくご紹介していきます。
東京-北海道間の引っ越しは3日〜4日かかる
東京から札幌までトラックで荷物を運ぶ場合、約1,150kmの移動距離になります。この区間の途中でフェリーを使うことになるのですが、休憩なしで運転した場合には、約16時間半で荷物を新居まで届けることができます。
16時間半なら翌日には受け取れると思うかもしれませんが、実際には運転手が1日に運転できる時間は限られていますので、3〜4日かかると考えておきましょう。このため、荷物の搬出日に飛行機に乗って新居に向かうと、何もない部屋で数日過ごすことになります。
東京と北海道という長い距離で引っ越しするときには、何日で荷物が届くのかをきちんと意識しておく必要があります。荷物の届く日数を把握したうえで、自分自身の移動で気をつけるべきポイントがあるのでご紹介しておきます。
移動はLCCではなくANAやJALを使おう
東京と北海道への移動は飛行機を使うことになりますが、このときLCCを使うという選択肢と、フルコストキャリアのANAやJALなどを使うという選択肢があります。旅行であれば予算に応じて使い分ければいいのですが、引っ越しのタイミングですとANAやJALがおすすめです。
LCCは遅延や欠航しやすく、予定通りのスケジュールで移動できなくなることが多々あります。遅延により夜中に空港に到着して、そこから移動できなくなることも珍しくありません。結果的に荷物の受け取りに間に合わなくなることもあるので、それを回避するためにもフルコストキャリアをご利用ください。
冬場は搬出日のうちに移動しておく
冬場に北海道と東京の間を引っ越しする場合には、荷物を搬出した日のうちに新居近くまで移動するスケジュールを組みましょう。北海道の空港は雪に強いため、雪の影響で欠航することは少ないのですが、それでも吹雪のようになると離着陸ができなくなります。
荷物を受け取る日に移動するつもりで、当日になって飛行機が飛ばなかった場合には、引っ越しトラックだけが先に到着してしまいます。その結果、荷物を下ろせずに追加費用を請求されてしまう可能性もあるので、冬場は早めの移動を心掛けてください。
東京-北海道間の引っ越し料金を安くする裏技
引っ越しの実例で、東京から札幌への引っ越しが70万円になっているケースが有りましたが、繁忙期になるとこれくらいの金額になることは珍しくありません。ただ、70万円を簡単に出せる人は限られていますよね。そこでここでは、東京-北海道間で安く引っ越しする裏技をご紹介していきます。
家具や家電を買い替える
先ほどの事例では、引っ越しの荷物量が「ダンボール 50 / 家電 10 / 家具 5 / 自転車 2」となっていました。ダンボールも多いのですが、家電や家具も多く、4t以上のサイズのトラックを使って引っ越ししていると考えられます。
これを3tトラックや2tトラックにすることができれば、引っ越し費用は大幅に下がりますので、引っ越し前に家具や家電を処分してしまいましょう。できれば持ち物も最小限に絞って、必要になるものから新居で買い揃えましょう。
すべての荷物を持っていこうとするから、引っ越し費用が高額になります。発想を変えて家具や家電、その他の家財もできるだけ買い替えることにして、荷物を最小限にして引っ越ししましょう。
ダンボールは単身パックで送る
見積金額があまりにも高額だった場合、ダンボールだけでも別の方法で送りましょう。方法はいくつかありますが、おすすめなのが下記の2つです。
- 宅配便
- 専用ボックスを使った単身パック
それぞれどれくらいの費用でダンボールを送れるのかを見ていきましょう。
個数 | 宅配便 | ゆうぱっく | 単身パック |
---|---|---|---|
— | クロネコヤマト | 郵便局 | ヤマトホームコンビニエンス |
1個 | 2,370円 | 2,020円 | 52,800円 |
10個 | 23,700円 | 19,600円 | 52,800円 |
20個 | 47,400円 | 39,200円 | 52,800円 |
30個 | 71,100円 | 58,800円 | 52,800円 |
40個 | 94,800円 | 78,400円 | 105,600円 |
50個 | 118,500円 | 98,000円 | 105,600円 |
※単身パックは繁忙期のシーズン加算込みの料金とする。
クロネコヤマトの場合には、さまざまな割引制度があるため、それらを活用すればゆうぱっくと遜色ない金額まで安くなります。宅配便は高いというイメージがあるかもしれませんが、こうやって比較してみると、意外と安く運べることがわかります。
宅配便と専用ボックスを使った単身パックは、運ぶダンボールの数によってどちらが最適なのか異なりますが、少なくとも繁忙期に引っ越し業者を利用するよりはお得に運べることがわかってもらえるかと思います。
50個のダンボールを10万円で送れば、あとは家具と家電だけですので2tトラックでも十分に積み込みできるので、繁忙期でも引越費用は30万円程度、合わせて40万円の費用で引っ越しできることになります。70万円が40万円になるなら、かなりリーズナブルですよね。
ちなみにヤマトホームコンビニエンスなら、大型家具家電を1点から運んでもらえます。それらを組み合わせることでさらに安く引っ越しすることも可能ですので、見積金額があまりに高額で困っているという人は、選択肢のひとつとして検討してみましょう。
東京-北海道間の引っ越しで気をつけるポイント
東京から北海道、もしくは北海道から東京へ引っ越しをする場合には、雪国での引っ越しになるということもあり、下記のようにいくつか気をつけなくてはいけないポイントがあります。
- できるだけ内見して新居周りを写真に撮っておく
- 冬場は荷物が遅延することを想定しておく
- 冬場の北海道に引っ越しする場合は生活用品を東京で揃える
- 引っ越し業者の選定には引越し一括見積もりサイトを利用する
これだけでは、具体的に何をすればいいのかわからないという人もいるかと思いますので、ポイントごとに詳しく解説していきます。
できるだけ内見して新居周りを写真に撮っておく
東京と北海道は距離があるので、物件を選ぶときに内見なしで決めてしまうケースもあるようですが、内見していないと引越荷物を運び込めないなどの失敗をする可能性があります。他にもトラックを停める場所がないことに当日になって気づき、引っ越し業者とトラブルになることもあります。
そのようなトラブルを回避するためにも、できるだけ新居を内見しておき、建物の周辺や搬入経路などを写真に撮っておいてください。また、通路が狭いようであれば、搬入できないといった問題を起こさないように、きちんと通路の寸法を測っておきましょう。
冬場は荷物が遅延することを想定しておく
冬場の移動は飛行機が遅延することもあるとお伝えしましたが、遅延するのは飛行機だけでなくトラックも同じです。しかも1,000km以上の距離を移動するわけで、フェリーも使うことになるため、むしろ予定通りに荷物が届かなくて当然くらいに考えておいてください。
1〜2日は到着が遅れることもありますので、できるだけ搬入予定日の翌日と翌々日はスケジュールを入れないようにしましょう。また、引っ越し業者の運転手と連絡を取り合って、予定通りに進めているか、遅延なく到着できるかなどを確認しておいてください。
冬場の北海道に引っ越しする場合は生活用品を東京で揃える
冬に東京から北海道に引っ越しする場合、生活道具はできるだけ東京で揃えて、引越荷物と一緒に送りましょう。現地で購入すればいいと思っていても、雪道に慣れないうちは、すぐ近くのホームセンターに行くのでも大変です。
実際に私も冬の北海道に引っ越ししたことがあるのですが、生活に必要なアイテムを揃えるのにかなり手間取りました。東京と違ってAmazonで購入したら翌日に届くということもなく、生活用品を揃えるのが大変ですので、多少荷物が増えても東京で買っておくのがおすすめです。
引っ越し業者の選定には引越し一括見積もりサイトを利用する
繁忙期に高額な見積金額になった場合には、宅配便や単身パックを活用するのがおすすめとお伝えしましたが、通常期や繁忙期でも早めに予約する場合には、それらを使うよりも引っ越し業者を利用したほうが割安です。
ただし、何も考えずに最初から1社に絞って見積依頼をした場合には、足元を見られた金額を提示されてしまうので、ほとんどのケースで見積金額が相場よりも高くなります。そこから値引き交渉をすれば相場以下に抑えられますが、交渉が苦手という人もいますよね。
そこでおすすめなのが、引越し一括見積もりサイトを利用した業者選定です。引越し一括見積もりサイトは、1回の申し込みで複数の業者に見積金額できるサービスですが、最初から相見積もりになっているため、値引き交渉しなくても業者同士が競争するので安値を提示してもらえます。
繁忙期でなくとも、北海道への引っ越しは費用が高額になりがちですが、引越し一括見積もりサイトを使うことで出費を抑えられます。少しでも安く引っ越ししたいのであれば、引越し一括見積もりサイトを活用して業者選定を行ってください。
まとめ
東京と北海道の間で引越しをする場合、単身引越しでも10万円台の前半が相場で、2人家族以上では20万円以上かかります。しかも繁忙期になると相場はその1.5倍近くなり、荷物が多い場合には2人家族で70万円になるケースもあります。
あまりにも見積金額が高すぎる場合には、引っ越し業者のトラックで運んでもらうのではなく、宅配便や専用ボックスを使った単身パックなどを活用して、ダンボールだけ運んでもらうのもおすすめです。また、家具や家電を処分して新居で購入するというのもおすすめです。
また、冬の北海道に引っ越しする場合には、飛行機やトラックが予定通りに到着しない可能性があります。スケジュールを組むときには遅延があることを想定し、フレキシブルにスケジュールを変更できるようにしておきましょう。